ランチは仕事のモチベーションを維持するうえで、とても重要だと私(佐藤)は考える。安くてうまいものに出会えれば、午後からの仕事にも気持ちが入る。逆にハズレを引き当ててしまったら、テンションだだ下がりだ。ハズレなくランチしたいものの、冒険せずにはいられないのが人の性(さが)というもの。
おそらくランチの相場は500~1000円以内といったところだろう。そのちょうど中間にあたる金額の700円でもっともコスパの高い持ち帰り弁当はどこのだろうか?
Sガスト・ほっともっと・オリジン弁当でそれぞれ税込700円を上限に弁当を買ってみた。ランチの参考にしてくれ!
・税込700円にした訳
今回の比較はあえて金額で “しばり” を設けた。ランチに700円、牛丼チェーンなら1食500円でも釣りがくる。ちょっとした食堂や喫茶店なら700円でも1食食えないケースもある。
そんななかで、持ち帰り弁当で700円は結構なぜい沢ができるはず。実際のところはどうなのかを確かめるため、この金額を設定をした。という訳で、3つのお店から弁当を買ってきた!
・上限700円
購入した弁当はそれぞれ次の通りだ。
Sガスト ハンバーグ & 若鶏南蛮 & ソーセージ 税込690円
ほっともっと 4種のこぼれチーズハンバーグステーキ弁当 税込690円
オリジン弁当 角切りメンチ生姜焼き弁当 本体価格602円(税込650円)
・Sガストの弁当
それぞれ詳しく紹介して行こう。まずはSガスト。Sガストは、すかいらーくが運営するファミレスガストのクイック版。「ハンバーグ & 若鶏南蛮 & ソーセージ」は、お店の定番である若鶏の南蛮にハンバーグ・ソーセージを加えたボリューミーな内容となっている。ちなみに690円でライス(並)とキャベツサラダもついてくる。
味は弁当屋というよりも、やはりファミレスらしく洋食屋の向きが強い。味つけも濃く、男性をターゲットとして意識していることが良くわかる。実際期間限定メニューで、からあげ10個の大からあげ定食や、重量300グラムの大ハンバーグの提供を行っている。パワー系の定食をもっとも得意としている。
やや脂分が多いので、ダイエット中や小食の人にはちょっと向かないかも。逆に、700円でガッツリ食べたいという人には、このメニューはオススメだ。
・ほっともっとの弁当
ほっともっと(HottoMotto)は2008年にほっかほっか亭から分裂して誕生した、比較的新しい持ち帰り弁当チェーン。路面店のほか、商業施設にテナントとして出店していることが多い。店構えはカジュアルで、最近のメニュー構成は女性を意識しているように見える。「4種のこぼれチーズハンバーグステーキ弁当」も、なかなか写真映えしそうなビジュアルだ。
ハンバーグは改良に1年を費やし、従来のものよりも35パーセントも増量。そして、デミグラスソースの上からスライスチーズをのせ、チェダー・ゴーダ・クリーム・パルメザンチーズをブレンドしたソースをたっぷりとかけている。
食べてみると、肉感がとても強い。食べ応えも味もしっかりとしており、きれいな器に盛りつけてゆっくりと食べたいという気持ちにさせられる。ハンバーグの質はとても高いのだが、690円でサラダまでついてくるSガストと比べると、やはりもう1品欲しくなってしまうのが正直なところだ。とはいえ、味の満足度がかなり高い。
・オリジンの弁当
最後はオリジン弁当。税込700円という価格設定を設けたのだが、オリジン弁当は表示価格が税抜きだった。そのため、本体価格690円の「Dxデミグラスハンバーグ弁当」を購入するつもりだったが、税込で740円になってしまうため、今回は税込650円の「角切りメンチ生姜焼き弁当」を選んでいる。
ぶっちゃけたところ、50円のビハインドはかなり大きい。本来であればハンバーグであったはずのものが、メンチカツと豚の生姜焼きになってしまった。見落とししていないと言ったらウソになると正直に告白しておこう。その上で食べてみたところ、まず最初に「お!」と思ったのは、添え物のキャベツだ。これが美味しい。さすが惣菜を売りにしているオリジンだけあって、添え物や付け合わせにも気が配られている気がする。
生姜焼きの味付けは、やや濃い目。これから暑くなると塩気の強いものが欲しくなる。そんな時にコレを食べれば元気が出そうだ。ご飯が良く進む。総じて、弁当屋 “然” としている印象を受けた。もしかしたら、幕の内弁当で比較をしたら、オリジンの真価が見えてくるかも。
・まとめ
個人的にはSガストがもっとも満足度が高いと感じた。やはり弁当にサラダが付いてくるのは嬉しいものだ。表示価格の影響でオリジンが割高に感じてしまうのはちょっともったいない気もする。将来的に税込価格に統一した方が良いのでは? あらためて他の価格帯や、メニューを限定してその内容を比較してみたいと思う。