生八つ橋といえば、京都土産の定番中の定番だ。もし京都土産で打線を組むなら、間違いなく4番を張ることになる実力の持ち主といえよう。
あんこを包み三角形に畳まれたスタイルでお馴染みの生八つ橋だが、なんと抹茶ソースにディップして食べる「生八つ橋フォンデュ」なる商品を発見! なにそれ気になる! ということでさっそく食べてみたぞ。
・未知との遭遇
それは京都土産を探して、京都駅新幹線口に並ぶ土産物屋をぶらついていたときのこと。定番のお土産も良いけど、なにかエッジの効いたやつも欲しいな……そんなことを考えながら商品棚を見まわしていると、何やら見慣れない商品を発見。
な、生八つ橋フォンデュだと!? 濃厚な宇治抹茶ソースに生八つ橋をディップ……食べてみないと分からないが、説明だけ読むと美味しそうだ。なにより間違いなくエッジが効いている。
この商品を製造しているのは、「おたべ」のブランドで有名な株式会社美十。お値段は8枚入りで税込540円なり。
ちなみに商品見本には「ありそうでなかった」とあるが、筆者の言葉で言わせてもらうと「なさそうでなかった」である。十分オリジナリティあふれる商品だぞ! もっと自信を持ってくれ!!
・いざ、実食!
ではさっそく食べてみよう。
包装を解いてみると、中に入っていたのは八つ橋本体、宇治抹茶ソース、ソースの受け皿、フォーク。
この受け皿に抹茶ソースを入れ、そこに八つ橋をディップしていただくという寸法だ。
まず抹茶ソースだけを少しなめてみる。かなり濃厚な色合いなので、もしや胸焼けするほど甘いのでは……と危惧したが、それはない。甘さと仄(ほの)かな苦みが同居する、上品な抹茶味だ。ただし付けすぎは良くないだろう。
続いて八つ橋本体。こちらもまずはソースに付けず、単体で食べてみよう。八つ橋自体にも抹茶味があり、これだけでも十分に美味しい。
さあ、満を持してディップだ!
気になるお味はというと……
美味しい。美味しいよ?
ソースだけなめても、八つ橋単体で食べても美味しかったのだから、ディップしてまずくなるワケがない。十分に美味しい。
ただ、カツカレーやオムそばのような、1+1が3にも4にもなるような相乗効果は無いかな? というのが正直な感想だ。
また「ディップスタイルでしか感じられない美味しさ」という点も、少し弱かったような気がする。「抹茶八つ橋+抹茶ソース」という組み合わせは十分に美味しいのだから、抹茶ソースをもう少し固形状に近づけて、いつもの三角巾スタイルにしても良かったかもしれない。それなら職場などで配るお土産として使えるしね。
・今後も新商品の開発に期待!
しかしながら、これまでになかったスタイルの八つ橋を開発したフロンティア精神には「あっぱれ」だ! 「おたべ」ブランドが今後どんな新商品を繰り出してくるのか、期待して待ちたい。