日米ともに2019年の野球シーズンが開幕してから約2週間が経過した。1日ごとの結果に一喜一憂。ファンは野球のある毎日を楽しんでいることだろう。
さて、日米を合わせると数多くの試合が毎日のように行われている訳だが、必ず生まれるのが珍プレー好プレー。この度、アメリカから思わず二度見するようなプレーが届いたのでお伝えしておこう。なんとセンターフライで二塁から生還した選手がいたのである!
・韋駄天が魅せた
まさかのプレーで世間を驚かせているのは、カンザスシティ・ロイヤルズに所属しているビリー・ハミルトン選手(28歳)。足がとにかく速く、過去に4年連続で50盗塁以上を記録したメジャー屈指の韋駄天だ。
・爆速生還
2019年4月9日(日本時間10日)、その彼がロイヤルズvsマリナーズの試合で驚がくのタッチアップをしてみせた。1−2で迎えた3回表、二塁にビリー・ハミルトン選手を置いた状態でセンターへの大飛球が飛んだ場面でのことだった。
センターは背走しながら何とか捕球。すぐに投げられない体勢でキャッチしたことで二塁から三塁へ進める……とここまでは誰もが予想するところだが、ビリー・ハミルトン選手はベース2つを駆け抜けた。
ただ、単純に速いだけではないのが今回のプレー。理由は「MLB.com」に公開されている動画「Statcast: Hamilton displays speed」でも確認できるが、彼は相手の隙を見逃さなかったのだ。センターが捕球時に膝をついて時間をコンマ数秒ロスしたこと、そして瞬時に自分の足なら行けると判断したことで爆速生還は生まれたのだった。
一言でいえば、これぞプロ。足が速いのはもちろんだが、1つのプレーに対する集中力が1点をもぎとった。ちなみに試合は、爆速タッチアップで同点に追いつくも、ロイヤルズは効果的に追加点を奪われて3−6で破れている。