苦手なのに大好き。これは一見矛盾しているように見えるが、矛盾でも何でもない。むしろ、我々は世の中の多くの物事に対して「苦手なのに好き」という複雑な感情を抱えているように思う。逆に、「100%苦手」とか「100%大好き」の方がレアなのではないだろうか。

たとえば激辛料理。「辛いのは苦手なんだけど、なぜか食べちゃう」という人は、私を含めて多いはず。よくある話……なのだが、辛い料理を苦手な人が辛い料理にハマってしまうのは、ちょっとした悲劇である。こんな風に……

【「激辛料理が苦手なのに食べまくってしまう人」がやりがちなこと30連発】

その1:激辛料理をよく食べているので、周囲から「どんなに辛い料理を食べても平気」だと誤解されがち
その2:周囲に「苦手だけど好き」と説明するのが面倒くさくて、「辛いもんは大体好きっすね」と言いがち
その3:その結果、自分の限界を越えた「辛い料理」を食べることになりがち
その4:そして、死にがち
その5:一緒に行った人に、「めっちゃ汗出てるじゃないですか」と突っ込まれても、途中から言い返す気力がなくなりがち
その6:しびれる系の激辛料理では、匂いだけで咳き込みがち
その7:食べている途中で、「1/4減った、1/3減った、1/2減った」と計算しがち
その8:食べていると、汗のせいで顔が “シャワー後” みたいになりがち
その9:同時に、汗を拭き取ったティッシュの山が料理の器より大きくなりがち
その10:翌朝のトイレにビビりがち
その11:ガチの激辛料理好きと話をする度に、「住む世界が違う」と感じがち
その12:ガチの激辛料理好きが「蒙古タンメン中本に行くときは北極ラーメン一択」と言っているのを聞くと、それだけで「負けた」と思いがち

その13:ガチで激辛料理を好きな人と一緒に食べに行ったら、ガチ勢の誰かが「水を飲まずに食べ進めるのがコツ」とか言いがち
その14:続けて「お前も水を飲まずに、口を辛い状態でキープしとけ」と言われるが、「そんなん出来るか」と思いがち
その15:水をガブガブ飲みながら食べていると、ガチ勢から「素人め」的な目で見られがち
その16:水を飲んでも、口の中の辛さが全く引かないことに焦りがち
その17:唇がヒリヒリしだすと、「マジで残した方がいいんじゃないか」と思いがち
その18:途中から、“唇のアイシング” 目的で水を飲みがち
その19:水でお腹がタプタプになりがち
その20:頭の中で何度も「何でこんな苦行をしているのか?」という声が響き渡りがち
その21:そんな自分の姿を、ガチの激辛料理好きがニコニコしながら見てきがち
その22:汗が目に入っているので、「泣いているように見えるんだろな」と思いがち
その23:「いや、本当に泣いているのかもしれない」と思いがち
その24:見かねた周囲の誰かが、「お酢をかけたらいい」とか言いがち
その25:何をかけても口の中のヒリヒリが取れず、絶望しがち
その26:「いっそのこと料理に水を足そうか」と思うが、「さすがにそれは……」と踏みとどまりがち
その27:なんとか食べ終わったときは、ハンパない達成感を覚えがち
その28:食後に、唇がヒリヒリした状態でアイスクリームを食べたら「人生で1番ウマい」と感じがち
その29:アイスクリームを食べながら「2度とあんな辛いもん食うか」と思いがち
その30:後日、またその辛いものを食べに行きがち

執筆:和才雄一郎
Photo:RocketNews24.