2011年3月11日、東北を中心に未曽有の被害を引き起こした東日本大震災。あの日から8年が経過した。震災以降、毎年新宿アルタ前の大型ビジョンには、発生時刻の14時46分にメッセージが掲げられている。

今年もここ数年と同じく、株式会社スタジオアルタからのメッセージが表示されるのかと思ったら、数年ぶりに追悼式典の生中継が表示されていた。

・2012年は

私(佐藤)がこの日、アルタ前に足を運ぶのは、今年で6度目となる。震災から1年を経た2012年はよく晴れた日曜日だった。出かけている人たちのほとんどがアルタ前のビジョンを見上げ、中継されている追悼式典を見ながら黙祷を捧げていた。

しかしここ数年、アルタからのメッセージが1分間表示されるだけで、式典の中継は行われていなかった。


・数年ぶりに中継

今年も同じようにメッセージの表示のみになるだろう。そう思いながら、ビジョンを見上げていると、国立劇場で行われている「東日本大震災八周年追悼式」の映像が流れた。


地震の発生した時刻14時46分。その2分前に式典の映像に切り替わり、46分から1分間の黙祷のアナウンスが流れる。以前のように立ち止まる人の姿はそう多くない。だが、無音で文字だけが映し出されるよりも、人々の関心をひいていることはわかった。

8年もの月日が経ち、あの日の怖さや混乱は次第に薄らぎ始めている。だが、あの日、奪われた尊い命のことを忘れてはいけない。震災で亡くなられた方々の冥福を、心よりお祈りいたします。

Report:佐藤英典
Photo:Rocketnews24

▼震災から8年、東京・新宿アルタ前の様子

▼震災翌年、2012年の新宿アルタ前