「愛は食卓にある」でおなじみのキユーピー株式会社。マヨネーズを筆頭に、ドレッシングやジャム、パスタソースやベビーフード……などなど、多くの調味料を手掛ける食品メーカーである。
中でもやはりマヨネーズの存在感は抜群で、日本のマヨネーズの歴史はキユーピーと共にある……といっても過言ではないだろう。そんなキユーピーの秘密にあなたは気付いていただろうか? 実は「キユーピー」の「ユ」は小文字の「ュ」ではなく、大文字の「ユ」を使用しているのだ。いったい……なぜ?
・さっき知った事実
さも昔からこの秘密に気付いているような雰囲気を出しているが、記者自身はついさっきこの事実に気付いたところだ。キユーピーから当編集部あてにニュースリリースが送られてきたのだが、その末文に、
※キユーピーの「ユ」は大文字を使用しています
……と記載されていたのである。
・理由を聞いてみた
見直してみるとメール内の文字は全て「キューピー」ではなく「キユーピー」になっていた。マジかと思いホームページを見てみても、やはり「ユ」は大文字だけが使用されているではないか。
生まれて40年近く「キューピー(QP)」と発音してきたが、正しくは「きゆうぴい」なのか? ただ、テレビなどでは明らかに「キューピー」と発音している気がする……。意味が分からなくなってきたので、広報に電話して事の真相を尋ねてみることにした。
「もしもし、キューピー広報部です」
──突然すみません、いま明らかに「キューピー(QP)」と発音しましたよね?
「は、はい……?」
──実はいただいたニュースリリースに「キユーピーの “ユ” は大文字を使用しています」と記載されていたのが気になってお電話した次第です。
「ああ、なるほど」
──発音は「キューピー(QP)」で間違いないのでしょうか?」
「はい、発音はキューピー(QP)でございます」
──ではなぜ、文字にする場合だけ「キユーピー」になるのでしょうか?
「一言で申し上げるとデザインの問題ですね。小文字の “ュ” ではなく大文字の “ユ” の方がデザイン的にふさわしいと判断し大文字の “ユ” を使用しております」
──デザインですか……つまり見た目で判断と?
「そうですね。ただ “キャノン” さんや “シャチハタ” さんも “キヤノン” や “シヤチハタ” と表記していますので、弊社だけが特別というわけではないと思います」
──そ、そうなんですね。存じ上げませんでした……!
というわけで大文字の「ユ」を使用しているのは単純に「デザインのため」とのことであった。その後キャノンとシャチハタも調べてみたが、確かに両社とも「キヤノン」「シヤチハタ」と表記されていたことを記述しておきたい。単に記者が無知でした……!
というわけで、もし誰が「キユーピー」「キヤノン」「シヤチハタ」と書いていたら「やるな」と思ってイイ。逆にダメ出しなんかしたら即マウントを取られるので、くれぐれも注意しよう。
参考リンク:キユーピー株式会社
Report:P.K.サンジュン
Photo:RocketNews24.
▼キユーピーではないが「生マヨネーズ」が作れるオモチャも話題だ。