4月1日に新元号が発表される2019年。今から特別な年となることが予想されるが、ラグビーW杯イヤーだというのも忘れてはいけない。しかも自国開催。9月20日の開幕まで、1日また1日と近づいている。

今から日本で繰り広げられる世界最高峰の戦いが楽しみだが、どの国にとっても脅威の存在となるのがオールブラックス(ニュージーランド代表)だ。対戦したすべての国に勝ち越す彼らは何がどうスゴいのか、今回は中心選手であるボーデン・バレットに迫る。

・ボーデン・バレット選手とは

ラグビーに詳しいなら当然知っている名前だが、そうでなければ知らない人もいるだろう。ただ、今から覚えておいて損はない選手と断言できる。彼は1991年5月27日生まれの27歳。身長187センチ体重92キロ。SO(スタンドオフ)という10番のポジションで、フォワードとバックスのつなぎ目で試合を作るのが役割だ。

・とにかく足が速い

そして彼のスゴさは、動画「Beauden Barrett | worlds best | HIGHLIGHTS」を見たら一目瞭然。冒頭部分から分かるように、圧倒的な脚力の持ち主で1人だけ早送りしているかのようでとにかく快速なのだ。通常、ボールを持って走るとどうしても遅くなってしまうが、彼のスピードは衰えないから相手を寄せつけずに独走も珍しくない。

また、優れた判断力で瞬時に最善のプレーを選択できるのも大きな特徴で、針の穴みたいなスペースをこじ開けてチームを前進させる。当然キックもうまく、常に相手の脅威。チームの要というだけでなく、足速い・うまい・強い、ついでにイケメンのピースまで揃えていて、要するにラグビー神に愛された選手である。

・バレット兄弟の活躍に注目

これまでオールブラックスには、ダン・カーターという司令塔が長年君臨。その抜けた穴を埋めることは難しいと思われていたが、ボーデン・バレットの台頭によって問題ではなくなった。おそらく、次のW杯くらいまでオールブラックスはSOの後継者探しに困らないだろう。

余談だが、ボーデン・バレットには兄弟がおり、ラグビー界で「バレット兄弟」は有名な存在だ。2人の弟(スコット、ジョーディー)はともに代表キャップを獲得していて、今年は3兄弟でのW杯出場が期待されている。そちらも合わせて覚えておこう。

参照元:YouTube、Instagram @beaudenbarrett
執筆:原田たかし
Photo:RocketNews24.