力と力のぶつかり合いというイメージが強い相撲。力士の体型も、ある程度太って恰幅の良いアンコ型が基本である。そんな相撲がアメリカに渡ったのが「SUMO」だ。

国民性も違えば形式ばった伝統もないアメリカの「SUMO」。女性部門があるばかりか、逃げる! 煽る!! 完全に別の何かに進化してるゥゥゥウウウ!

・半分くらいはスッキリした体型

その闘いの模様が確認できるのは動画『2018 US SUMO OPEN – Best Matches with commentary』だ。タイトルの通り、2018年アメリカで開催された「US SUMO OPEN」のベストバトルをコメントと共に振り返る内容。

動画を見てみると、アンコ型の人もいるのだが、半分くらいはスッキリした筋肉質の体型で総合格闘技の選手みたいだ。

・自由

勝ち負けの大まかなルールとしては相撲を踏襲しているようだが、まわしの下にスパッツを履いていたり、女性部門があったり、大相撲の伝統は受け継いでいない模様。大分自由に見える。

中でも、動画内で多くの時間が割かれるのが準決勝。10分5秒から始まる総合体型力士とアンコ型体型力士の試合だ。始まりと同時に突撃するアンコ型力士をマタドールのようにかわす総合力士! そして、出方を見ながら睨みあう2人!! 相撲を見ている気がしない。

続くアンコ力士の突撃もかわす総合力士! 時には半身になりながらも逃げて逃げて逃げまくる!! 大きくなっていく歓声! と、その時!!

総合力士が「もっと盛り上がれ」とばかりに観客席を煽った! それに呼応するようにさらに歓声は絶叫に変わる!! 感極まって次々と立ち上がる客たち! もう1度言おう。全く相撲を見ている気がしない。

その後もアマレスのように手と手で組みながらなんか話してたり相撲ではありえない展開が続いた後、なんと総合力士が勝ってしまった。総合力士が拳を突き上げると割れんばかりの大歓声。最後にもう1度だけ言わせてくれ。一切相撲を見ている気がしないと

・学ぶことも多いのでは

試合後、お互いをたたえてハグする2人。全てが相撲にはありえないが非常に爽やかだ。さらに言うなら、本人たちも客もとても満足そう。

パワハラ問題以外にも救命女性を土俵から降ろさせた騒動など、形式ばった伝統が「時代に合っていない」との声も多い大相撲。むしろ、日本も「SUMO」でいいじゃん! ……というのは言い過ぎにしても、時代に合わせた形には学ぶことも多いのではないだろうか。

参照元:YouTube
執筆:中澤星児

▼完全に別物!