それを見たとき、私の頭の中は「なんで?」で一杯になった。その商品がそのランクに位置していることが、まったく理解できなかった。なんなら、「ライバル企業の陰謀ではないのか?」とさえ思った。というのも……

私が楽天市場を見ていたら、カルディの「100円前後で売られている “あのホールトマト缶”」が、缶詰部門のデイリー人気ランキングで最下位の520位(※2018年11月9日時点)だったのである。……一体どういうこと? アレ、うまいヤツやぞ! ランキングおかしいやろ!! と思ったので買ってみた。

「100円前後で売られているあのホールトマト缶」の正式名称は、「ラ・プレッツィオーザ ホールトマト缶 400g」という。カルディによく行く人なら、1度は目にしたことがあるのではないだろうか。

私自身、その缶詰を何度か買ったことがあり、「安くてウマくて使い勝手のいいヤツ」と思っていた。なのに、一時的なものとはいえランキング最下位って……どんな理由があるのだろう? もしかして、店頭で売られているものとネット販売のものは別物で、ネットの方は激マズだったりするのだろうか? 

そう思いながら、商品を “買い物カゴ” に入れて購入画面に進もうとすると……

──「注文が集中しており出荷遅延が起きているので、配送日指定は7日以降14日以内になる」らしい……。さらに!

──送料が648円? 商品だけなら98円なのに、送料が648円で合計746円だと?

……なるほど。このへんかな? ランキング最下位になった理由は。これらがすべてかどうか不明だが、最下位になった要因の1つではありそうだ。

・商品到着

とにかく買ってみようと、購入手続きをしたのが11月9日。1週間以上待つことを覚悟していたら、4日後の11月13日に商品が到着した。思っていたよりも早い。買う側としてはありがたいけれど、ランキングが最下位になっていた意味はますます分からなくなる……。

そんな気持ちで、エアー緩衝材だらけのダンボールの中からホールトマト缶を取り出して見たところ、特に変わったところはない。

強いて言うならば、エアー緩衝材がめっちゃ多いこと。そして、賞味期限が2019年9月までと缶詰の中では短めなところが気になるが、それは購入する前にサイト上でも確認できる情報。したがって、賞味期限が原因で購入者がブチギレることは考えにくい。

ってことは……一体なぜ、ランキング最下位なのだろう? もしかしたら、中身は腐っていたりするのだろうか? 念のために、缶を開けてみた。

……普通だ。普通のホールトマト缶だ。ここでも念のため味見してみたところ……

普通のホールトマト缶だ。じゃあ、なぜだ? なぜ最下位なんだ!? もしかしたら……熱を加えたりするとヤバイ感じになるのだろうか? その可能性、ゼロとは言い切れないので、トマト缶を使って家でチキンのトマト煮込みを作ってみたら……

作っている時点でいい匂いが立ち込め、何とも美味そうである。だが念のため、もしかしたら味はマズいっていう可能性も考えて、作ったチキンのトマト煮込みをガッツリ食べてみたところ……

めっちゃ美味い!

最高に美味い!


・結論

以上をまとめると、ランキング最下位になった明確な理由は不明だが、少なくとも味ではない。おそらく、到着までにかかる時間や配送料が関係していると思われる。しかし、それを差し引いても「ランキング最下位だったのはなぜ?」と思ってしまうというのが正直な感想だ。

とにかく、人気ランキングが低かったからといって「“カルディのあのトマト缶” がマズい商品」だと誤解しないでくれよな!

・楽天市場の人気ランキングってどうやって決めてるの?

さて、ここで気になるのは、楽天市場の人気ランキングってどうやって決めているのか? ってことではないだろうか。それを確認するために、私が楽天市場に問い合わせたところ……


「人気ランキングの評価基準を公表できるかどうかも含めて、担当部署に確認させてください。2〜3日中にお返事を差し上げます」


──とのことであった。つまり、人気ランキングの評価基準を公表できるかどうかが楽天市場の社内的には微妙なところなので、数日時間がかかるようだ。もしかしたら評価基準の公表はNGかもしれないが、どうような結果になっても追ってお知らせしよう。

参考リンク:楽天市場「ラ・プレッツィオーザ ホールトマト缶
Report:和才雄一郎
Photo:RocketNews24.