以前の記事で、カルディで売っているチョイ高いバター『マリンフード・ミルクを食べる 香りたつ乳酪バター』と一般的なバターを食べ比べた結果、明らかな違いがあったことをお伝えした。

では、他のチョイ高いバターは一体どんな味がするのだろうか……? 気になってしょうがなくなった筆者は、カルディで売っている代表的な4つの高級バターを食べ比べてみることにした。購入した商品は次の通りである。

【カルディで購入したチョイ高いバター】

バランタイン『グラスフェッド発酵バター(無塩)250g』:1499円
カルピス『特選バター(有塩)100g』:486円
よつ葉『パンにおいしい 発酵バター(有塩)100g』:328円
マリンフード『ミルクを食べる 香りたつ乳酪バター(有塩)450g』:1198円
※いずれも税込価格

ちなみに100gあたりではマリンフードが約266円で最も安価で、バランタインが約599円と最も高価だ。その他、カルピス『特選バター(有塩)』については450g入りが1706円で販売されており、100g入りよりもお得になっている。

また、今回食べ比べた全ての商品はカルディ以外の店でも販売されていて、もっと安く購入できる場合があることも念のため記述しておこう。

・トーストに合うバターはどれか

それでは各種高級バターがどんな味なのかをレポートしていきたい。今回は何にも付けずそのまま味わってみたほか、トーストに塗って食べてみたゾ


・バランタイン『グラスフェッド発酵バター(無塩)250g』:1499円

ストレスのない放し飼いで良質の草を食べて育った牛の生乳から作られた「グラスフェッドバター」であり、今回の食べ比べで唯一 “無塩” であるこの商品。近年、海外で話題のコーヒーにバターを入れて飲む「バターコーヒー」にも適したバターらしい。

そのまま味わってみると、スッと溶けて後味も超スッキリ。バターの風味が4商品のうち最も控えめで、 発酵バターのためかヨーグルトのような爽やかな香りと酸味が際立つ。

トーストに塗って食べてみると、香りは豊かだが一般的なバターとは全く違う味なので、人によって好き嫌いが別れるかも……という印象を受けた。


・カルピス『特選バター(有塩)100g』:486円

次は乳酸菌飲料でおなじみの「カルピス」が作った人気の高級バターだ。同社のホームページによると、1942年に業務用として発売され、一流フランス料理店のトップシェフから絶賛を受けた商品だという。

そのまま食べれば、ミルキーでありながらあっさりしていて口溶けも軽やか。バターの風味、塩分ともに控えめでクセがなく、4つの中で最も用途を選ばず使えそうな味わいだ。

トーストと一緒に食べれば、ついついたっぷり塗ってしまいたくなる罪なヤツ。料理のプロが認めたバターというだけあって確かにウマい。気になるのはやや高価な点だけである


・よつ葉『パンにおいしい 発酵バター(有塩)100g』:328円

カルディのほかスーパーの売り場などでもよく見かけるこの商品。 前述のバランタインよりは控えめだが、発酵バターということで封を開けた瞬間、ヨーグルトのような独特の香りが漂う。

そのまま味わうと “発酵バター” らしい爽やかな酸味をほのかに漂わせつつ、口の中にバターの風味がフワッと広がった。

また、商品名に “パンにおいしい” とある通り、程よいバターのコクと塩分がトーストにマッチ。酸味があるので用途は限られるかもしれないが、トーストとの相性は良好だ。1度 “発酵バター” を味わってみたいという方にぴったりのバターといえよう。


・マリンフーズ『ミルクを食べる 香りたつ乳酪バター(有塩)450g』:1198円

前述の通り、今回食べ比べた中で最もリーズナブルなこのバター。以前の記事でポピュラーな雪印のバターと食べ比べたところ、明らかな違いが実感できた一品である。

そのまま食べると、バターの風味とコクを後味にさりげなく残しつつ、口どけは軽くとても食べやすい。

トーストに塗れば、まろやかさと塩加減が絶妙! 4商品の中で最もバターらしい味わいでありながら、一般的なバターとは違う上質な味わいが好印象だ

ちなみに、4商品の中でまずはじめにオススメしたいのは、このマリンフーズ『ミルクを食べる 香りたつ乳酪バター(有塩)450g』である。ウマいうえに手の届きやすい価格なので、味わったことのない方はぜひ1度試してみてほしい。

以上、カルディで売っているチョイ高いバター4種を食べ比べてみた結果、それぞれに個性があり、違う味わいを楽しめることがわかった。あなたの好みの商品はこの中にあっただろうか? 今回のレポートがバター選びの参考になれば幸いである。

参考リンク:カルディ「バター・スプレッド」
Report:K.ナガハシ
Photo:Rocketnews24.