加熱式たばこ市場は、フィリップモリスの「アイコス(IQOS)」が1人勝ちの様相を呈している。ライバル、ブリティッシュ・アメリカ・タバコの「グロー(glo)」と、JTの「プルームテック(Ploom TECH)」は、水をあけられた状態だ。

そんななか、JTは10月31日に行われた2018年度第3四半期決算説明会の資料で、新型モデルの存在を明らかにした。2019年3月に、「Ploom TECH+」と「Ploom S」の発売を予定しているとのこと。これで巻き返しを図れるのか!?

・アイコス3は11月15日発売開始

フィリップモリス・ジャパンは11月15日に、アイコス3およびアイコス3マルチの販売を開始する。こちらは従来のモデルの弱点を補い、さらにマルチについては連続喫煙が可能。形もカッコよくなっているので、これはかなり売れるのではないかと、私(佐藤)は個人的に見ている。


・吸い応えをアップした「プルームテック+」

一方JTは、IR情報に公開されている決算発表会資料のなかで、プルームテックの新しいモデルを2つ紹介している。

プルームテックは、カートリッジから発生した蒸気が 「たばこカプセル(たばこ葉)」を通過することにより喫煙できるデバイスだ。アイコスやグローとは加熱方式が異なることもあり、吸い応えに物足りなさを感じる人も少なくない。

その点を補っているのが新モデルの2つ。従来モデルの後継機にあたる「プルームテック+」は、低温加熱ながら吸い応えをプラスさせているそうだ。


・謎のデバイス「プルームS」

高温加熱型として「プルームS」も発表している。フォルムは従来の細長いものと異なり、アイコスのチャージャーのような四角い形をしている。これをどうやって使用するのかは、資料から読み取ることはできない。また、JTが販売しているたばこカプセルをそのまま使うかも不明だ。


・2019年3月発売予定

この2つは、2019年3月にオンラインとプルームショップで販売開始を予定している。おそらくエリア限定で先行販売を行うことになるだろう。2019年中には、全国販売を行うとのことである。はたして、この新モデルでアイコスの牙城を崩すことはできるのか? とりあえず、1度試してみたいものだ。

参照元:JT「2018年12月期 第3四半期 決算説明会資料」(PDF)
執筆:佐藤英典