2018年10月25日、つまり本日! 新たに100人近いプロ野球選手が誕生する。そう、プロ野球ドラフト会議が開催されるのだ。今年は高校生が豊作とされ、大阪桐蔭の根尾と藤原、報徳学園の小園、そして金足農業の吉田らの1巡目指名が予測されている。果たしてどんなドラフトが展開されるのか? 注目したい。

さて、今回はそのドラフト会議にまつわる “伝説” をお届けしよう。プロ野球ファンならば誰もがご存じだと思うが、ドラフト……というより競合になった際のくじ引きで「北海道日本ハムファイターズ」より強いチームは存在しない。なんなら、タイムリープ疑惑もあるほどだ。

・過去最高は8球団競合

注目選手を複数の球団がドラフト1位で指名することは、ある意味で当然と言える。過去最高は「野茂英雄」と「小池秀郎」の8球団競合で、おそらく今年も数名の選手が競合することになるだろう。

複数の球団から指名を受けた選手は「くじ引き」でどの球団が交渉権を獲得するか決めるのだが、先述のように「北海道日本ハムファイターズ」はそのくじ引きが鬼のように強いのだ。論より証拠、まずはくじ引きを引き当てた選手をご覧いただこう。


2005年: 陽仲寿(現・陽岱鋼)2球団競合

2007年: 中田翔 4球団競合

2010年: 斎藤佑樹 4球団競合

2011年: 菅野智之 2球団競合(交渉失敗、入団せず)

2014年: 有原航平 4球団競合

2017年: 清宮幸太郎 7球団競合


恐ろしいのは、この他にも「ダルビッシュ有」や「大谷翔平」を1本釣りしているという事実……! 日本ハムは「その年の1番いい選手を指名する」と公言しており、しかも問答無用の鬼引きで交渉権を獲得していくから、他のチームにとっては驚異以外の何物でもない。



例えば、ホークス入りを熱望していた「陽仲寿」は指名後に引くほど泣いていたし、叔父の原辰徳氏が監督を務める読売ジャイアンツ入りが濃厚とされていた「菅野智之」にも容赦なく特攻した。この “空気の読まなさ” こそ日ハムの恐ろしさだ。

もちろん「田中将大」や「松井裕樹」などをハズしたこともあるので、100%ではないものの、2005年以降は6勝3敗という驚異の勝率を誇っている。9回競合してもそのうち6回は1位を引き当てるんだから、そりゃ日ハムも強くなるハズだ。



逆に阪神タイガースはくじ引きが弱いことで有名だったりするから、プロ野球に詳しくない人もその辺りに注目するとドラフト会議が楽しめることだろう。2018年のドラフト会議は本日17時から開催される。

参考リンク:プロ野球ドラフト会議
執筆:P.K.サンジュン
Photo:RocketNews24.