ラフテー、ゴーヤチャンプルー、サーターアンダギーなどなど、数ある沖縄料理の中でも個人的に特にウマいと思うのが「沖縄そば」だ。クセのないアッサリ系スープとシコシコ麺の相性は控えめに言っても最高。いい意味での “素っ気なさ” が最大の魅力だ。
ところがどっこい、都内で沖縄そばを食べるとなると「沖縄料理専門店」に出かけるか、数少ない「沖縄そば店」に行くかの2択を迫られる。今回ご紹介するのは後者の方で、上野・御徒町・秋葉原エリアの人には自信を持って『みやら製麺』をご紹介したい。
・小川町から移転
2018年7月に住所で言うと台東区上野、駅で言うと東京メトロ千代田線「湯島駅」のほど近くにオープンした みやら製麺。それまでは千代田区神田小川町にて営業していた「八重山そば専門店」である(ちなみに夜は沖縄料理店)。
記者はたまたま通りかかっただけなのだが、古めかしいたたずまいが妙にイイ感じではないか。しかも看板には沖縄そばにしては珍しい「自家製麺」の文字が……。これは食べるっきゃあるまい。
・八重山そばは450円
店は食券制で、とりあえずは基本メニューの「八重山そば」を注文することに。そのお値段、なんと450円……! 大盛りでも550円とは何というリーズナブルさであろう? これは完全に “現地価格” と言っても差し支えあるまい……現地行ったことないけど。
──それはどうでもいいとして、注文から5分ほどでやってきた八重山そばは、澄み切ったスープとやや黄色い平打ち麺が織りなすシンプルな一杯である。具は豚肉とカマボコを味付けしたもの、そしてネギだけだ。
口に運ぶと……ウマい。旨味がありながらスッキリしたスープもウマければ、表面はややムチッとしながらも硬めに茹でられた麺も抜群にウマい。具も主張しすぎないくらいの存在感で、全体の調和をしっかり保っていた。
・毎日でも食べたい
ガツンとパンチのあるラーメンを “陽” だとするならば、みやら製麺の八重山そばは紛れもなく “陰” ……! そして毎日食べたいのは陰の方だ。気付けばスープも飲み干してしまい「こりゃ良い店を見つけたぜ」と大満足で帰路に就いたのであった。
派手な味わいではないが、エリア内の人ならば「週1で食べたい料理」には確実に食い込んでくる みやら製麺の八重山そば。コスパも最高なので、きっと長らく愛される店になることだろう。今度は夜に行ってみようっと。
・今回ご紹介した飲食店の詳細データ
店名 みやら製麺
住所 東京都台東区上野1-2-8
時間 ランチ11:30~15:00 / ディナー18:00~23:00
休日 不定休
Report:P.K.サンジュン
Photo:RocketNews24.