Uber Eats(ウーバーイーツ)というサービスをご存知だろうか。飲食店のデリバリーを個人に委託するというものなのだが、通常では配達サービスを行っていないお店のメニューを自宅で楽しめるということもあって、最近では利用する人が増えているのだ。

記者も今回、Uber Eatsを利用してみた、と言ってもデリバリーパートナーとして配達の仕事をしてみたぞ。Uber Eatsの配達を始めるための手順や体験してみて分かったことなどをまとめるので、これからやってみようかと考えている人は是非、参考にしてくれよな!

・始め方

先ずはUber公式ページにて登録を進める。名前や住所を入力する他に、顔写真や身分証の写真を送信することになるので準備しておいた方がいいだろう。

オンラインでの登録が完了したら登録説明会に足を運ぶ必要がある。東日本の登録会場は恵比寿、秋葉原、さいたま、横浜に設けられているぞ。西日本では心斎橋、京都、神戸の3カ所だ。予約不要なので営業時間内に直接出向けばいい。ちなみに記者は秋葉原に行ってきた。やたらとお洒落な会場だったな。

登録会は正直、面倒ではあったが、30分程度の説明を受け終わると、その場で配達バッグが支給され次の瞬間から働けるようになる。配達バッグはデポジットとして8000円が収入から控除される仕組みらしい。ただし、返却時に全額返金されるので安心してほしい。

・報酬体系

次に気になるのは、やはり報酬のことではないだろうか。仕組みとしては、お店で商品を受け取るときに発生する『受け取り料金』、注文した利用者に商品を渡したときに発生する『受け渡し料金』、そしてお店から利用者の元への距離から計算する『距離料金』、この3つを合わせたものが基本的には収入となる。

他にも、配達時間帯や地域によって金額が変動するのだが、詳しくはUberのWebサイト内にあるページ「お支払について」を参照してほしい。

さて今回、記者は1日あたり5~6時間のペースで3日間(金・土・日曜日)、配達をしてみたぞ。ただし、ぶっ通しで走り続けていたわけではなく、仕事が発生するのを待ち受けている時間も含めてだ。

最終的に記者は3日間で20件ほどデリバリーを行ったが、手取りの報酬は全部でおよそ1万2000円。1件あたりの報酬としては、平均して600円ほどだな。そして全体の報酬から毎回35%がUberに手数料として差し引かれる。その35%を引かれた額が、3日間で約1万2000円だったってことだ。

それにしても、手数料が35%という事実を記者は登録会の時に初めて説明されておどろいたのだが、35%って取り過ぎじゃない!?

・配達の流れ

手数料の件だけは少々納得がいかないが、とりあえず配達の流れを説明しようと思う。Uber Eatsの配達は自転車、バイク、車で行うことができる記者はママチャリしか持っていないので、配達中は正直しんどかった。暑くて死ぬかと思ったぞ。それはさておき、肝心の流れとしては……


専用アプリから仕事を待つ

配達注文を受ける

店にて商品を受け取る

利用者の元へ運ぶ


──これだけだ。

・自由さこそが最大の魅力

実際に体験してみると、仕事が入っても、受けるか受けないかは自由に選択できるので気楽だった。しかも、仕事を待ち受けている時間はどこにいても良いし、何をしていても良いのだ。

つまり、Uber Eatsで配達を請け負う最大の利点としては、ノルマやシフトがないので完全に自由に働くことができるところだろう。だから、フリーランスや学生、主婦や主夫でも空いた時間でお小遣い稼ぎが可能。

実際に記者は自宅で執筆作業をしながら仕事を待ち受けて、配達が終わったらまた自宅に戻って執筆しながら待ち受けてというスタイルの日もあった。

ただし、届け先から自宅に帰るまでの走行はもちろん報酬には加算されないので、「ガッツリ稼ぎたい」という場合にはこの時間がロスになってしまうことは否めない。どのくらい稼ぎたいか、を考慮して自分に合ったスタイルを見付けてほしい。

・ガッツリ稼ぐために

ちなみに都心では注文がたくさん入るらしいが、配達員同士の競争も激しくなるという話を登録会のときに耳にした。今回記者は23区内でも割と外れのほうで配達を行ってみたが、それでもそれなりに仕事は入る印象だ。都心から少し離れたところで穴場を見付けるのも攻略法の1つなのではないだろうか。

それからこれは蛇足だが、記者は3日で体重が2.5㎏減った。ダイエットとお小遣い稼ぎが同時に行えるなんて素晴らしい! ……と思っていたが、配達をしなくなった瞬間、体重は戻ってしまった。そんなに甘いものではないらしい。

・Uber Eatsでのデリバリー業務を考えている人へ

夏日のピークを越えたと言っても、まだまだ暑い日が続いている。これからUber Eatsにてデリバリーを始めようかと考えている方は、水分補給をしっかりと行って、くれぐれも熱中症には気を付けて欲しい。

また、当たり前のことだが、道路交通法はしっかりと守って配達を行ってくれよな! 急いでいるからと言って、危険な運転をして事故でも起こしてしまったら元も子もないぞ。プロ意識をしっかりと持って取り組んでほしい。

参考リンク:Uber Eats
Report:石井陽太
Photo:Rocketnews24.

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