いきなり私事で恐縮だが、先週末に新潟県湯沢町の苗場スキー場で開催された「フジロックフェスティバル」に行ってきた。東京駅から新幹線で越後湯沢駅、そこから会場へはバスで向かう。過去に車で行ったことはあるのだが、新幹線を使うのは今回が初めてだ。
せっかくなので何か名物をと考えていると、越後湯沢駅の構内で「へぎそば」のお店を発見。駅ナカね……まあ入ってみるか。と、あまり期待をせずに入ってみたところ、これが予想をはるかに上回るおいしさで驚いてしまった。「へぎそば」、激ウマである。
・越後湯沢駅で「へぎそば」
越後湯沢駅の駅内には大きめの商業施設が広がっており、飲食店も充実している。毎年のようにフジロックに行くフジロッカーの皆さんにはお馴染みの景色だろう。私(あひるねこ)が訪れた『越後十日町 小嶋屋 越後湯沢店』は、ちょうどその並びにある。
駅前にも「へぎそば」の有名店があるのだが、行列ができてるわ暑いわで、やや妥協気味に選んだのがこちらのお店だ。しかしこの選択が、後に大正解だったと気付くことになる。
・初めて食べる新潟名物
そもそも「へぎそば」とは、布海苔(ふのり)という海藻をつなぎに使った蕎麦のことで、へぎと呼ばれる木の器に一口ずつ盛り付けるのが特徴らしい。メニューを見ると、「へぎそば」1人前で7手振りと書かれている。つまり、一口分の蕎麦が7束盛られているのだ。
2人前を頼んだところ、一つのへぎに14の束が盛られて出てきた。華やかでインパクト大のルックスである。箸で蕎麦を一束つかみ、サッとつゆにつけて口に運んでみると……うおおおお! 何だこれ、めちゃウマァァァァッ!!
・食感が特徴的
まず驚かされるのが、その独特の食感である。蕎麦なのにコシが強くて、何とも言えない歯ごたえがあるのだ。アルデンテ状態とでも言おうか。こんな蕎麦は初めて食べるかもしれないぞ。そして、この一口分の量も重要な要素だと思われる。
試しに少量をつかんですすってみたのだが、不思議なことに、それだとどうもおいしく感じられないのだ。まるで個性が消えてしまったかのような……。歯ごたえや喉ごしといった「へぎそば」の魅力を最大限に味わうには、やはり盛り付け通りに食べるのが一番なのだろう。
・駅ナカでこのウマさ
それにしても、何だか無限に食べ続けられそうな蕎麦であった。駅ナカでこのレベルの蕎麦が食べられるとは、新潟め……実にやりおる。来年フジロックに行く人は、覚えておいて損はないはずだ。
・今回ご紹介した飲食店の詳細データ
店名 越後十日町 小嶋屋 越後湯沢店
住所 新潟県南魚沼郡湯沢町湯沢主水 2427-1 越後湯沢駅構内
時間 11:00~19:30 ※冬季期間は20:30
休日 年中無休
参考リンク:越後十日町 小嶋屋
Report:あひるねこ
Photo:RocketNews24.