スポーツカーの代名詞として親しまれている自動車メーカー「ポルシェ」。同社のマシンは市販車・レーシングカー問わず高性能であることで知られ、古くから世界中の車ファンを魅了し続けている。
そんなポルシェのマシンが、先日、世界的サーキット「ニュルブルクリンク 北コース」の最速記録を35年ぶりに塗り替える快挙を成し遂げた。ネットでは記録更新時の走行シーンが公開されているのだが、運転席からの景色が早回しにしか見えないほど超爆速なのでご紹介したい。
・『ポルシェ919ハイブリッドEVO』が記録更新
最速記録を更新したマシンの名前は『ポルシェ919ハイブリッドEVO』である。ポルシェによると、これは2017年いっぱいで現役を引退したレーシングカー「ポルシェ919ハイブリッド」をベースに改良を加えた車両とのことだ。
搭載されている動力は、720馬力のV型4気筒のガソリンエンジンと、最大で440馬力相当のパワーを誇る電動モーターを組み合わせたハイブリッドシステム。合計で1160馬力のパワーを備えているという。
・圧巻の走りは必見
そして注目すべきが、ドイツ出身のドライバー、ティモ・ベルンハルトによる走行シーンを収めた動画「The 919 Tribute Tour: On-board record lap, Nordschleife.」だ。再生すると、スポーツカーの性能を測る基準となっている「ニュルブルクリンク 北コース」を爆走する同マシンが登場。運転席からのオンボード映像が映し出される。
冒頭から飛ばしまくりだが、4:50あたりからの走りがまたスゴい。直線に入った途端、時速360km超まで一気にスピードアップ! メッチャ速すぎて、早回しにしか見えない圧巻の加速力が見られるぞ。
・51秒も最速ラップタイムを短縮する快挙を達成
ちなみに、この走りで『ポルシェ919ハイブリッドEVO』は、5分19秒55というラップタイムを記録し、35年間破られていなかった「ポルシェ956」の最速ラップタイムを約51秒も縮める快挙を達成。世界的サーキットで市販車・レーシングカーを含む、全てのマシンの頂点に立った。
ポルシェの最速記録を塗り替えたのは、またもやポルシェだった。次もポルシェか、それとも他メーカーのマシンが記録を塗り替えるのか、要注目である。
参照元:YouTube、Porsche「newsroom」(英語)
執筆:K.ナガハシ
▼記録達成時のオンボード映像がこちら
▼マシンの全貌が見られる動画がこちら