ペヤング、それは禁断の食べ物である。あのソースの味は、一口食べると途中でやめることができなくなる。そして1個食べるとどういう訳かもう1個食べたくなる。まさに中毒性の高い食べ物だ。そうと知りながら……! 製造元のまるか食品は、恐るべき商品の販売を開始してしまった!
一言でいうなら、カロリーのバケモノ!! ペヤング「超超超大盛 GIGAMAX」である。総カロリーはなんと2142kcalッ!! まるか食品自ら「1日1個」という注意書きをしてしまうほどだ。はたして、オッサンの私(佐藤)はコレを完食できるのか!?
・どこにも売ってない!?
全国発売に先駆けて、2018年6月18日関東で先行販売が開始された。少しでも早く商品を見てみたいと思った私は、スーパーマーケットをあちこち探し回った。セイユー・イトーヨーカドー・サミットストア・ライフなどなど……。数軒まわったが、どこにも売っていない!
そこでTwitterで情報提供を呼びかけたら、すぐに東京・新井薬師のスーパーマルエツにあることが判明し、早速買いに走った!
こ、これかGIGAMAXは……。デカい! デカすぎるだろ。手に持つととても即席のカップ焼きそばを持っているとは思えない。重すぎるだろ……。
・通常版がお子様サイズ
持ち帰って、他の商品と大きさを比較。通常ペヤング・超大盛・GIGAMAXを3つ並べてみると、その違いは歴然だ。
通常版がまるでお子様サイズに見えてしまう。超大盛とGIGAMAXは一見同じくらいに感じられるのだが……。
厚さが違う。GIGAMAXの方が断然分厚い。これが焼きそばとはにわかには信じがたい。
・お湯の量がハンパない
外のビニールをはがして作り方を見る。作るプロセスは通常版とまったく一緒。しかし使うお湯の量が全然違う。
1300ml……、つまり1リットル以上ものお湯を使うことになる。
これから食べようとしているものは本当に即席焼きそばなのか? と自らに問いかけたくなる。もしかして、今から違うモノを作ろうとしているのかも……。いずれにしても、これだけは言える。「まともではない」と。
・小袋ではない
フタをめくると中には乾燥麺と小袋が3つ。
「小袋」とはいうけど、通常版から見れば「大袋」だからねえ。
麺も通常サイズと比べると、話にならないほど分厚い。
・重量を比べると
参考までに重量を測ってみると、通常版は94グラムだったのに対して……。
GIGAMAXは155グラム。
GIGAMAXはたしか通常版の4倍ってことだったが、乾燥麺の状態では単純に4倍ではないようだ。お湯を入れて膨張すると違うのかも。
・ダバーッ! のトラウマが蘇る
さて、ここでひとつの大きな山場を迎える。湯切りだ。ペヤングで湯切りといえば、多くの人があの現象を思い出すはずである。お湯と一緒に麺がこぼれるいわゆる「ダバーッ!」だ。
昔の商品とはフタが違うので、近年ダバーッ! に遭遇する頻度は限りなくゼロに近くなった。しかし、GIGAMAXは重量が違う。フタがその重さに持ち堪えられるのか、心配なところ。そんな不安を抱えながら、いざ湯切り!
う~ん……、正直ちょっと怖い……。
勢いあまって、フタがめくれてしまわないか心配なので、湯切りはあのダバーッ! の状況を思い出して慎重に行おう。
・ついにGIGAMAX完成
湯切りの難局を乗り越えたら、もう完成は近い。それにしても、凄まじい量だ。私の知るペヤングよりもはるかに凶暴な見た目をしている。
仕上げにソースをかけてよくまぜ、ふりかけをかければ完成だ。
できた! これがペヤング超超超大盛GIGAMAXであるッ!!
うん。ずっとコレを見ていると、目がおかしくなって、これくらいが普通かな? と思えてしまう。慣れって怖い。
・ここからが本当の始まり
作って終わりじゃない。むしろ、ここからが始まりだ。さて、食うぞ! バケモノ級のカロリーのカップ焼きそばを食うぞ!
私の目算では、半分くらいまでは勢いで食えるはず。ペヤング2個分までは、初速のまま何とか走り切れると踏んでいた。
その読み通りに、序盤から中盤は割とハイペースで麺を胃袋に流し込むことに成功した。
・失速することなく走り切る
味に飽きてきて失速するのかと思いきや、ここでペヤングの魔法が発動して、全然飽きて来ない。「こんなにペヤング食えるのか?」と自分でも不思議になるほど、速度が落ちず、終盤戦に突入。そのまま一気にかっ込み……。
15分程度で完食してしまった。
・1日1個までだぞ!
あれ? もっと苦戦するつもりでいたけど、意外とアッサリいけた! オッサンでも結構食えるもんだな。
スポーツをしている若い男性なら、もっとガツガツ食べられるかもしれないけど、1日1個にとどめておこう。お腹を壊す可能性もあるから。食べ過ぎには注意だ。
Report:佐藤英典
Photo:Rocketnews24