歴史は繰り返す。ひと昔前までダサいと言われたものが、まわり回ってカッコよく見えたりするから、人の価値観もまた歴史と同じく繰り返すものなのだろう。

最近になって、タイヤメーカーとしてお馴染みの「DUNLOP(ダンロップ)」の靴が見直されているという。若者の間では、カッコイイとさえ言われているそうだ。あのバリバリのマジックテープのスニーカーが、だ! 今アレを履いたら、本当にカッコよく見えるのか? 購入して確かめてみた!

・小さな靴屋で発見

あのバリバリのスニーカーはどこで買えるのか? 大手の靴販売チェーンを数軒まわってみたが、ダンロップの製品を取り扱っていない。これはAmazonなどの通販で手に入れるしかないのか? そう思ってフラリと入った新宿の靴屋で、ダンロップ製品を豊富に扱っていることを発見した!

そのお店「靴のダイワ」は店頭に数百円の靴がズラリ! ダンロップのほか、ムーンスター(月星)やSPALDINGなど、いわゆる「Dadshoes(ダッドシューズ)」を豊富に取り揃えている。

ダッドシューズとは、休日に父親が履くような靴底の厚い運動靴を指すそうだ。一見ダサく見えるのだが、これを履きこなしてこそ真のオシャレとして、若者の間で新たな価値が生まれているという。

・購入をためらうレベル……

ダンロップの製品もダッドシューズと認識されているらしい。ただし……パッと見た感じは古めかしくてダサい。正直なところ購入をためらうレベル。

とくにバリバリの黒いスニーカーは、オッサン(私)にとって古傷に触れるような苦々しい感覚を呼び起こす。ちなみにこの靴は3888円だった。


・ドッシリとしたフォルム

ついでにもう1足。シルバーを基調にした「DUNLOP」のロゴが眩しい靴を購入。

こちらは3024円。2足ともドッシリとした形をしているものの、見た目に反して軽い!

それぞれ軽量で防水機能・撥水加工が施されており、靴としては申し分ない。お父さんが犬の散歩に出かけるのに最適だ。だが、これを履いて街に出るのには、少々勇気がいるかも。はたして、本当にカッコよく見えるのか!? 実際に履いてみると……。


あれ? 悪くない。

あのバリバリスニーカーのはずなのに、際立つダサさを感じないじゃないか!

着るものを少し工夫すれば、もっとしっくりくるかも!


・意外と自然だ

シルバーのスニーカーは、バリバリスニーカーよりもさらに自然な印象を受ける。

遠目に見たらダンロップのシューズであることにさえも、気づかないかも。


・ダンロップブームが来る!?

歴史は繰り返す。ダッドシューズの流行に乗って、ダンロップのバリバリスニーカーが若者の間で人気になる日もそう遠くはない。エアジョーダンがブームになったように、ダンロップが高値で取引される日も来るかもしれない?

Report:佐藤英典
Photo:Rocketnews24