人気作品を無許可で配信していた海賊版サイト「漫画村」は、政府がアクセス遮断を認める事態となった。ところが……そんな中「漫画村が漫画タウンと名前を変えて復活している?」と話題に。さらに、自称・漫画タウンの公式Twittrアカウントが、厚かましくも持論を展開する始末。

いたちごっこの様相を呈しているなかで、思わぬ被害を被っている漫画誌があることが明らかになった。その漫画誌とは、その名も『まんがタウン』である。こちらの漫画誌を海賊版サイトと混同してしまっている人もいるようで、発行元の双葉社は次のようにコメントしている。

・双葉社(月刊まんがタウン編集部)のコメント

「取材とかいくつか来て驚いております。まんがタウンは、2000年創刊の双葉社発行の4コマまんが雑誌です。犯罪サイトと混同されませんようお願いします…!」(月刊まんがタウン編集部Twitterより)

海賊版サイトがたまたま同じ名前をつけてしまったがために、メディアが混同して取材の申し入れをしてしまったらしい。はなはだ迷惑な話だ。このことについて、ネットユーザーからは「訴訟を起こしてはどうか」という提案もあったのだとか。しかし同編集部の公式Twitter は冷静な意見を述べると共に、漫画業界の現実を伝えている。

・まんがタウンが伝える業界の現実

「「訴えたら」という声がございますが、相手は何しろ正体不明の犯罪者集団ですので、こちらが打てる手はあまりないのです。みなさまにおかれましては、マンガのいわゆる「海賊版サイト」は、見ない、広めない、使わないということでお願い致します。ただでさえ凋落のまんが産業を、どうか支えて下さい!」(月刊まんがタウン編集部Twitterより)

たしかに、正体不明の犯罪集団に対して実効性のある対策は難しい。それよりも読者の良心に訴え、海賊版サイトを見ないように働きかけるより他ないのかもしれない。どちらにせよ、読者あっての漫画誌であることは間違いないのだから、同編集部が訴えるように「海賊版サイトは見ない・広めない・使わない」をみんな心掛けよう!

参照元:Twitter @mm_manga_town
執筆:佐藤英典
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