「あの頃の俺が、アレを知っていたら……」ってことが、誰しもいくつかあるに違いない。特に「高校生の頃」にそんな思いを抱く人が多いのか、先日『高校生の自分に教えたいこと選手権 』がTwitter上で話題になっていた。
そこで今回は、私個人の「東京に来たばかりの頃にアレを知っていたら……」ってことをお伝えしたい。題して、『上京した頃の自分に教えたい! 風呂なしアパートで新生活を始める前に覚えておくべき3つのこと / 12年前の俺へ…』だ。極めて個人的な話になって恐縮なのだが、「私と同じような環境で新生活を始める」という人にとって役立てれば幸いである。
ちなみにだ。1つだけ注意点を言うと、過去の自分に向かって書いているため、ついつい乱暴な調子になっている。「それだけ後悔の念が強い」ということなので、その点をご理解いただきたい。それではどうぞ〜。
【上京した頃の自分に教えたい! 風呂なしアパートで新生活を始める前に覚えておくべき3つのこと / 12年前の俺へ…】
1. スポーツジムでシャワー使えることくらい知っとけ!
風呂なしアパートに住み始めたお前は、まず「東京の銭湯ってこんな高いん!?」ってビビるよな。その結果、金が無いときは1週間に1回くらいしか銭湯に行かんようになるけど、それはほんまにアカン。匂いが回りに迷惑なだけじゃなくて、「自分はクサいかも」って気持ちが逆に自分を苦しめることになるから。
そんなお前にええこと教えたるわ。運動不足のお前は知らんやろけど、スポーツジムってシャワーも浴びれんねんぞ。それを使えば毎日銭湯に通うのに比べると安く済むし、ついでに運動も出来るからな。あと、キッチンのシンクでシャンプーしたら、排水口に髪の毛めっちゃ詰まって夏場エグい匂いするからマジでやめろ。
2. 住民同士の交流に期待すんな!
風呂なしのボロアパートで新生活を始めたお前は、ちょっと期待してるよな。上京したてで心細いのもあって、どうしても期待しちゃってるよな。「ボロい分、住民同士の垣根も低いんじゃないかな」って。『めぞん一刻』的な感じかなって。すぐに友達できるかなって。でもな……
ボロいアパートやからって、住民同士の交流があるとは限らへんぞ。中には住民同士の交流があるボロアパートも存在するやろうけど、少なくともお前のアパートはそうじゃない。誰かと関わりを持ちたかったら、職場でもどこでも積極的に行かなアカンぞ。ただ住んでるだけで、人とのつながりが出来ると思うなよ。
3. 壁の薄さより心配すべきことに気づけ!
住み始めた当初から、お前は “壁の薄さ” をめっちゃ気にしてるよな。「こんなに薄かったら、声が隣に筒抜けやんけ」ってな。確かに、お前の言いたいことは分かる。全部言わんでもいい。
あの時のお前は、彼女もおったしな。遠距離やけど、続いてたしな。彼女が東京に遊びに来たときのことを考えたら、心配する気持ちは分からんでもない。けど、それは全く心配せんでよかってん。なぜかと言うと……
1度アパートに遊びに来た彼女は、それから2度と来ることはないんやから。
お前の人間性が、アパートの壁より薄っぺらかったということや。そこに早く気づいてれば……
……
……
──申し訳ない。なぜか急にパソコンのスクリーンがボヤけ始めて、文字が全く読めなくなってしまった。これだと執筆が出来ないので、記事はこのへんで終わりにしたい。一体どうしたんだ? タッチパッドまで濡れてるじゃないか……。とにかく失礼する。では。
参考リンク:Twitter #高校生の自分に教えたいこと選手権
執筆:和才雄一郎
Photo:RocketNews24.