トラブルが起きて、飛行機が緊急着陸やリターンを余儀なくされることがある。どうにも仕方がない時もあるが、時には「それって、何とかなったんじゃないの!?」と思ってしまうようなトラブルも……。今回紹介する件も、一部からはそのような声が挙がっていたようだ。

というのも、あるフライトで85人も配管工が乗っていたのに、トイレが詰まって飛行機がリターンする事態になったらしい。「なぜ誰も修理しなかったの?」と思ってしまうかもしれないが……どうしようもない事情があったのだとか。

・トイレの詰まりで飛行機がリターンする事態に

英ニュースサイト『INDEPENDENT』によると、ノルウェー・エアシャトルが、ノルウェーのオスロ空港からドイツのミュンヘン空港へ飛んだ時に問題が起こったという。飛び立ってから20分ほどした頃に、トイレが詰まるトラブルが発生! 結果的に、飛行機は再びオスロへ逆戻りすることになったのだ。

飛行中にトイレから排泄物があふれ出したりしたら、密室状態の飛行機では大変なことになりかねない。それは分かるのだが……なんと、その飛行機にはノルウェーの配管会社「Rorkjop」に勤める配管工が85名も乗っていたらしい。──と聞いたら、「なぜ配管工が修理しなかったの!?」と思ってしまう人は多いだろう。

この点について同社の責任者は、「出来るなら協力したかったが、外側からしか修理は無理だったのです」と説明している。なるほど。そういうことか……。筆者的には「なぜ配管工が85人も乗っていたんだ?」と、そちらの “なぜ” が気になってしまったのだが、ミュンヘンで社員旅行の予定か何かだったのだろうか。

・飛行機の緊急着陸は起こり得る

とにもかくにも、こういう事態は起こり得る。筆者も、米ロサンゼルスからニューヨーク行きのフライトで、乗客が心臓発作を起こしてネブラスカ州オマハ空港に緊急着陸したことがあった。

たまたま搭乗していた医師が救命処置を施して患者の容態は落ち着いたようだが、大事を取ってオマハの病院に搬送されたと耳にした。

それにしても、トイレの詰まりで旅程が狂いまくってしまうのはなんだかな……という感じではある。これも、“ウン(運)” が関係していると言えるかもしれない。

参照元:INDEPENDENT(英語)
執筆:Nekolas
Photo:Rocketnews24.