私の名前はP.K.サンジュン。インターネットニュースサイト「ロケットニュース24」のライターだ。現場に取材に出ることも多く、記者会見カルチャー系イベントにはそれなりの頻度で足を運んでいる。

多くの場合は、無差別に送られてくる広告代理店のプレスリリースに問い合わせて受付をするのだが……ちょっといい加減ブチギレそうな事案があるので聞いてもらえないだろうか? それは2018年1月現在も根強く残る「FAXでの申し込み」についてである──。

・いまだに多い「FAX申し込み」

全部が全部とは言わないが「FAXでの申し込み」はいまだに多い。体感では記者会見やイベントなどの約半数は「FAXで申し込みしてください」と、受付用紙がぺろりと添付されてくる……この2018年に。

申し込みフォームやメール受付ならば、その場でカチカチッと打ち込んで終了なのに、FAXの場合「プリントアウト → 記入 → FAX」……と、単純に考えて3倍の手間がかかる。もう1度言うが……この2018年に、だ。

・無駄しかない

しかも、ミスプリやFAX番号の打ち間違えなどのリスクを考えれば、どう考えてもネット受付の方が効率的なハズ。さらに言うならば、送り先もFAXを受け取ってデータ入力しているのだから、FAXは単なる手間の化身非効率のかたまりでしかない。

それなのに、いまだに当然のような顔をして「FAXで申し込みをしてください」と迫ってくる広告代理店やイベンターはなんのつもりなのか? 時間も無駄、FAX用紙も無駄、そちらさんの手間も無駄、ディオじゃなくても「無駄無駄無駄無駄ァァァアアア!」と絶叫したくなるというものだ。

・業種によってはOK

もちろん、業種によってはFAXがいまだに重宝されている理由もよくわかる。私が以前に勤めていた不動産業界ではFAXが大活躍していた。例えば仲介会社がオーナーに電話で「物件の空室確認」をする。その際、オーナーからの物件資料はFAXで返信されるのだ。

これには「目の前にお客様がいて素早い対応が必要」「メアドよりFAX番号の方が口頭では伝達しやすい」「送られてきたFAXをそのままお客様に見せられる」……など明らかなメリットがあった。アナログではあるが、メールよりもはるかに実用的だったのだ。

だがしかし、「イベントの申し込み」にFAXが必要な理由とはなんなのだろう? いくら考えてもわからないから、明確な理由を知っている人はどうか教えて欲しい。それは “FAXする側” の手間に見合った正当な理由なのだろうか? マジで謎である。

・もうやめてくれ

今後、少なくともWeb業界は「FAXの申し込み受付け」をやめにしないか? メールでいいじゃないか、メールフォームでいいじゃないか。世界は2018年、マッハの勢いでテクノロジーは進化し続けている。

執筆:P.K.サンジュン
Photo:RocketNews24.

▼「FAX? 全ッ然グレートじゃないですよォォオオオ……」