喫煙者がタバコをやめる際、もっとも大事なのは意志の強さ……なのかもしれないが、“工夫” というのもまた大事なのではないかと思う。「吸うな! 吸うな! 耐えろ! 耐えろ!!」という精神論だけでは、しんどい上に挫折する確率も高くなりそうだしね。
そこで、禁煙してもうすぐ1カ月になろうとする私(和才)が、今も実践している 工夫を紹介しよう。ちなみに、そのやり方について医師に「どう思いますか?」と聞いたら、太鼓判を押してもらったぞ!
・俺流のタバコを吸わない工夫
単刀直入に、その方法を公開したい。それは……
「禁煙したら時間の経過ともにどんな変化が体に起きるのか?」ということが書かれたサイトを見まくること
──である。具体的に説明しよう。例えば、ファイザーが公開している「すぐ禁煙.jp」というサイトでは、『タバコをやめたらここが良かった』というページがある。
それを見ると、禁煙して数日後に「味覚嗅覚が敏感」になり、1〜2カ月で「慢性気管支炎の症状が改善」され、2〜4年で「狭心症や心筋梗塞などの心臓の病気のリスクがタバコを吸う人と比べて著しく低下」し、20年も吸わなければ「口腔がんのリスクがタバコを吸わない人と同じになる」というではないか。
つーことは! もうすぐ禁煙して1カ月の私は、味覚嗅覚が敏感になっているに違いない。どうりで、最近は料理がより美味しく感じるはずだ。しかも、今なら「慢性気管支炎の症状が改善」も始まっているころだろう。そして、このまま何年も続ければ……メチャクチャ健康になるやん!
──というように、禁煙を続ける自分の未来を想像しまくるのだ。そうすると、私の場合は自然と「よし、続けよう!」となる。無理をして頑張っているという感覚が薄れ、気持ち的に楽になるのだ。
・医師に聞いてみた
ただ、我流の方法ではあるので、専門家から見れば「そのやり方はイマイチ」となるかもしれない。そこで、お茶の水内科・院長の五十嵐健祐先生に、「僕は上のやり方で禁煙を続けているのですが、どう思いますか?」と尋ねたところ……
先生:「その方法は的を射てますよ。タバコをやめた自分の姿をイメージすることはすごく大事です」
──と、太鼓判を押してもらったぞ!! さらに、
先生:「YouTubeとかで、喫煙者と非喫煙者の表情とか肺を比較した動画なんかがありますよね。あれを見て禁煙のモチベーションを上げるのも、良いと思います」
──さらにさらに、
先生:「自力で禁煙に成功する確率は約20%で、禁煙外来を利用した場合の成功確率は約80%と言われています。つまり、自力で禁煙に成功する確率だってもちろんゼロではないので、頑張って下さい。
なお、2016年から禁煙外来の適応基準が変わった関係で、若い人であっても健康保険等を使って禁煙治療を受けられる機会が広がっています。自力でタバコをやめるのが難しい場合は、禁煙外来を利用して下さいね」
──とのことであった。
自力で成功するのが20%って……その確率の低さに、ちょっと不安になってしまったが、今のいい流れなら行けるはず! ただ万が一 挫折してしまったら、禁煙外来という手もあるのか……。いやいや、自力で大丈夫! このまま禁煙ロードを突っ走るのみ! 絶対に成功させるぞ!!
──とにかく、私の実践している工夫が、禁煙に挑んでいる同志にとって少しでも参考になれば幸いだ。ともに頑張ろう\(^o^)/
協力:医療法人社団 お茶会お茶の水循環器内科
参考リンク:すぐ禁煙.jp『タバコをやめたらここが良かった』
Report:和才雄一郎
Photo:RocketNews24.