PlayStation VRが登場したことで、一気に身近な存在となったヴァーチャルリアリティー。とはいえ、技術はまだまだ発展途上。アッと驚くようなVR製品誕生に期待は膨らむばかりだ。
そんななか、シンガポール国立大学の研究者が、水にまるで “味” がついているかのように感じさせるヴァーチャルカクテルグラスを発表した。その製品の名前は『ヴォクテル(Vocktail)』である。
・ヴァーチャルカクテルを楽しめるグラス型デバイス
グラスの全貌は、解説動画「[MM2017] Vocktail: A Virtual Cocktail for Pairing Digital Taste, Smell, and Color Sensations」で確認することが可能だ。動画を再生すると、底の部分が異常にぶ厚いカクテルグラス『ヴォクテル』が映し出される。
水を注いで、スマホから味・色・香りを選択。水を口に含んだ男性の表情をみると……何とも満足気! 実際に体験してみないと何とも言えないところだが、本当に水が美味しいカクテルに感じられるとすれば、もうスゴイとしか言いようがない。
気になる仕組みだが、動画の解説によると微弱な電気で唇や舌を刺激することで「味」を、LEDライトで「色」を、グラス上部に付いたストローのような部分から匂いを発することで「香り」を感じさせるのだという。
商品化については未定のようだが、もしも発売されれば、いつでも手軽にカクテルが楽しめてしまうほか、ダイエットなどにも活用できるかもしれない。どんどん発展していくVRの世界、その可能性は計り知れない。