タバコやめへんでぇ〜いくらになっても絶対やめへんでぇ〜! 喫煙者にはそういった人がいる一方で、実はやめたいけどやめられない人も多い。いわゆる「中毒」「依存症」で離れられないというやつだが、タバコは怖いもので、一度吸ったらなかなか抜け出すことができない嗜好品だ。
癖になってしまうと、もう止まらず。喫煙者はどんなにお金がなかったとしても何とかして吸おうとする。その執念は凄まじいものがあるが、ブルジョアでなければ、若い頃や金欠の時に「吸い殻」を吸った……いわゆる “二度吸い” をした人も多いことだろう。現在、時は流れて加熱式。新時代のシケモクはどうなのだろうか。
・グローで実験
実験したのは、健康のためにタバコをやめたいと考えているのに、いつになってもやめることができないニコチン中毒者の私(筆者)である。これまですべての加熱式タバコを吸ってきたが、二度吸いに使用したのは10月上旬に全国発売を始めたglo(グロー)。わりと原型をとどめたまま、きれいに吸えるのが理由だ。
もしそこそこ吸えたら夢のよう。ただでさえグローは一箱420円と安めの値段設定なので、実質210円でタバコを楽しむことができてしまうことになる。そうなると、値上げされたとしてもノーダメージ。笑顔でタバコ税を払う人だって続出するだろう。
・シケモクをもう1回吸う
想像するだけでもロマンティックが止まらないが、マズければすべてが水の泡。ここまできたら、机上の空論だったとは思いたくない。まずはシケモクをそのまま二度吸い。シケモクをグローの本体にセットし、いつものように本体を “ブルッ” と起動させて吸ってみた。さぁさぁ! いつものようにガツンと来てくれ!!
紙巻きでも味がガクンと落ちるのに、加熱式で落ちないはずがなかった。少しばかりスッーとして煙も出るには出るが、正直かなり物足りない。クッソ……マジクッソ! しかし、これで終わる訳にはいかない。いくら増税されても(タバコはやめたいけど)平気でありたい!
・禁断だけど燃やしてみた
てことで、スティックを燃やして普通に吸えた(真似厳禁)こともあって、お次はシケモクを燃やして再挑戦してみた。ちなみに、「グロー」を燃やして吸った時は、普通のメンソールを吸っているような感覚だったが……おぉ……これは!!
なかなか好(ハオ)……と一瞬思ったが、燃やしたら明らかに臭い。煙こそ普通に出るものの、中国のニセモノタバコを吸っている感覚とでも言おうか。吸い終わった後に喉が少しイガイガした感じになり、最後はオエッとなってしまった。
・結論
ちなみに一箱140円を目指して「二度吸い → 燃やす」という3連コンボもやってみたが、現実は厳しいというのが率直な感想だ。また、そこまでやると虚しくなった自分がいたことを追記しておきたい。
所詮はシケモク。紙巻きタバコのシケモク同様、一度パワーを使い切ったあとなので、どうしても味落ちは否めず。やはり、タバコは決められた方法で吸うのが一番という事実は動かせなかった。
Report:原田たかし
Photo:RocketNews24.