皆さんは「コンビニの味付きゆで卵」を食べたことがあるだろうか。殻がついているのに、割るとほんのり塩味、アラ不思議! 小腹が空いたときに大活躍してくれるアイツである。

そんな味付き卵は、何でも「殻ごと海水と同じ濃度の食塩水」につけるだけで完成するらしい。え、だったら最初から海水で作ればいいやん? そうしたら水道代も塩代もタダでイケるやん! ……ということで、ゆで卵を海水につけてみた。

・海水で味付き卵を作ってみた

あらかじめ、ゆでた卵を用意して海岸へGO! しかし、口に入るものだもの、できるだけキレイな海水じゃなきゃイヤッ。ということで、日本の渚百選にも選ばれた日本海の海岸で海水を採ることに。水面は透明でキラッキラ。素晴らしい。

さっそく海水をタッパーに入れ、ゆで卵を投入し、一晩放置してみた。

・1日目 → なんも味しない 2日目 → なんも味しない

翌日、さっそく卵の味を確認してみたぞ。結論から言うと、普通のゆで卵でした。なんも味しない。2日目も味なし。3日目でほんのり塩味がついたかな……という程度だ。用意した玉子はあと1つ。ホンマにコンビニ並の味付き玉子が完成するのか?

・4日目:キタコレ!

そして迎えた4日目、ラストワン。最後の卵を引き上げると、昨日より格段にヌルっとしていて、なんだか怖い。一度、水洗いし恐る恐る食べてみたところ……んんんん! 味付きゆで卵キター!! 白身にはしっかりと塩の旨味が浸透し、黄身のまろやかな味わいと絶妙なハーモニーを奏でている。

気のせいか、塩味と言っても全体的に丸みのあるしょっぱさ。ワイルドに作ったのに、繊細で上品な味。個人的には、コンビニの味付きゆで卵より好みである。海水で味付きゆで卵、できたどーーー!

完成は完成。そしてとても美味しかったが、完成までに4日もかかってしまった。やはり美味しいものには、それなりの手間ひまがかかるということなのだろうか。卵1個のためにそんな時間を作れたら、それはロハスでリュクスでストレスフリーな生き方かもしれない。そんな人生が送りたい。

そこまで時間をかけられないよ! 一晩でサクっと作りたいよという人もいるだろう、そんな方は以前の記事で紹介した「飽和食塩水で作る方法」をご参考あれ☆彡

Report:沢井メグ
Photo:Rocketnews24.

▼景色も素晴らしかったせいでしょうか。完成した味付きゆで卵も豊かな味わいな気が致しました