知っているようで実は知らない。それが、私たち人間が住む地球である。深海、山奥など、人類が踏み込めない場所は存在し、謎に包まれた土地もまだまだ多い。ただ、近年は技術の発達で、これまで見えなかったものが見えるようになってきたのも事実だ。
そして今回ご紹介するマグマを映した映像もその一例。1台のGoProカメラがマグマに飲み込まれながらも、奇跡的にSDカードが無事。つまり映像記録が残っていたというのだ。
・マグマに飲み込まれたGoPro
海外サイト「PetaPixel」によると、映像が撮影されたのはハワイのキラウエア火山でのこと。ガイドのエリック・ストームさんという男性が、マグマの流れを記録するためにGoProを火山に設置していたところ、意図せぬ動きをしたからなのか飲み込まれてしまったらしい。
いずれにせよ、なくなってしまったものは仕方なし。さすがに高温のマグマに飲み込まれると、タフさに定評のあるGoProでもひとたまりもない。もちろん、エリックさんもそう思っていたそうだ。……ところが! 後日、GoProを発見すると、大きく損傷しながらもSDカードは無事!!
・自然の神秘を収めた2分間
そしてそれが YouTube にアップされた「GoPro Gets Melted by Lava and Survives」という映像なのだが、心が洗われるように美しい。燃えさかるマグマがまるで生きているかのようにして迫ってくる様子は、映画『ロード・オブ・ザ・リング』の世界である。
終盤こそ何を撮っているのか分からないほどマグマに飲み込まれているが、改めて自然の神秘を感じることができる。これまでにも新しい世界を撮ってきたGoProは、またしても美麗映像を届けてくれた。火山が息をしているかのようにさえ見える2分間は必見だ。
参照元:YouTube、PetaPixel(英語)
執筆:原田たかし