残念ながらもう冬だ。「秋真っ盛り」なんて悠長なことを言っている場合じゃない! iPhoneX行列で2日も野宿した私(佐藤)が言うんだから間違いない。深夜から明け方にかけての冷え込みは、尋常ではないのである。戸外でぬくぬくと寝ている場合ではないのである!!
今回のiPhone行列、じゃなかったiPhone野宿で、意外と威力を発揮したのが「スマートウール」である。ベースレイヤー(肌着)として着用したら、思った以上に役立ったので紹介したい!
・薄着で出かけてしまった
実は今回、野宿初日に割と薄着で出かけてしまった。というか、11月のiPhone行列は私にとって初めてのことで、どの程度の服装であれば寒さをしのげるのか、理解していなかったのである。ヒートテックの長袖とネルシャツ、それにソフトシェルジャケットで出かけてしまった。
午前2時頃までは問題なく過ごすことができたのだが、その時間から北風に変わり、ビル風が次第に強くなって、身体の芯まで冷えるような寒さに見舞われたのである。工事用の衝立を壁にして風を避けたが、肩口が冷え冷えとして、結局朝まで眠ることができなかった。
・防寒対策にスマートウール
「防寒が足りない!」と痛感した私は、アウトドア用品店に駆け込み、そこでこのスマートウールの製品を購入したのである。クルーネック ロングスリーブシャツだ。メリノウールを使用したベースレイヤーで、地肌に着るタイプ。
ちなみに価格は1万1340円だった。肌着にしてはかなり高額。だが、野外での眠りを快適にしてくれるのなら安いものだ。
毛糸というと、肌に触れた感触がチクチクすると思う人もいるかもしれない。しかし、最近の製品は肌触りがサラリとしているものが多い。こちらもそのタイプで、着た瞬間から身体を覆うようなぬくもりを感じることができた。
・対策はバッチリ!
これを着用して、左右の肩に貼るカイロを装着。ネルシャツを着た上で、オーバーコートを羽織れば、防寒はバツグン!
顔の寒さはフードを被り、足元は寝袋でバッチリである。
・ヒートテックは汗をかくとヤバい
スマートウールの最大の利点は、乾きやすいこと。ヒートテックでもそこそこ保温してくれるのだが、ヒートテックは汗を吸っても乾きが遅い。身体がビシャビシャになったまま、いつまでも乾かないことがある。その状態で寒風に吹かれていると、身体が冷え切ってしまうのである。
その点、スマートウールは汗を吸っても、表面はサラリとしたまま。ヒートテックのように、濡れた状態がいつまでも続くという印象はなかった。
ただ、肩に貼るカイロを貼っていたら、熱くなりすぎてしまったため、結局カイロを取る羽目になってしまった。カイロの使用には十分に気をつけよう。とにかく、これからの季節に、戸外で就寝する必要がある場合、スマートウールはおすすめですぞ。
Report:佐藤英典
Photo:Rocketnews24