日本の加熱式たばこ市場で独走を続ける「iQOS(アイコス)」。それを追うように、販路を拡大してアイコスの牙城を崩しにかかっているのが「glo(グロー)」と「Ploom TECH(プルームテック)」だ。
3社の競争がまさに加熱する中、「Ploom TECH(プルームテック)」が2017年11月1日より新フレーバー2種の発売を開始した。そこで、私(佐藤)が2種の新フレーバーを試してみたので報告しよう。
・プルームテックは他の製品と根本的に違う
そもそも、プルームテックは他の2つの製品とは仕組みが根本的に異なっている。知らない人のために、まずはアイコスとグロー、プルームテックの違いを簡単に説明しよう。
・アイコスとグローの仕組み
アイコスとグローは、ニコチン成分を含むスティック(たばこ葉)を加熱ブレードもしくは本体で加熱する。
なお、アイコスではスティックをヒートスティックと呼ぶが、グローの場合はネオスティックと呼ぶ。また、アイコスではスティックを中心から加熱していくのに対して、グローの場合は回りから加熱していく等の違いがある。
一方のプルームテックは、カートリッジから蒸気を発生させる。そしてその蒸気がカプセル(タバコ葉)を通ることで、喫煙可となる仕組みだ。「VAPE(ベープ)」と呼ばれる電子たばこに近いと言えるだろう。
・プルームテックのラインナップ
そんなプルームテックは、これまでに「レギュラー」「クーラー・グリーン」「クーラー・パープル」の3種のカプセル(フレーバー)を発売している。レギュラーは一般的なたばこに近い味。クーラー・グリーンはメンソール。クーラー・パープルはブルーベリーを思わせる香りのするメンソールだ。
これらに加えて、新たに登場したのが「レッド・クーラー」と「ブラウンアロマ」である。
レッド・クーラーはアップルミントのテイスト。リンゴを思わせる果実感と、さわやかな酸味が特徴なのだとか。
ブラウンアロマは、カフェモカテイスト。
ほろ苦さと濃い甘さが特徴で、香りはとても豊かだという。
・吸い比べた結果
2種を実際に吸い比べてみると……レッド・クーラーの吸い応えはなかなか強い。プルームテックはキック感(喉にくる吸い応え)が弱く、「物足りない」との意見が多いが、このテイストはメンソールの刺激が強めだ。これまでの物足りなさを補うだけのインパクトはある。
そしてブラウンアロマは、それに比べると味の強度は弱いかもしれない。だが匂いが甘く、スイーツを思わせるような吸い心地。女性ウケしそうだ。
とはいえ、個人的には吸い足りない印象が否めない。やはり加熱方式がアイコスやグローと異なることが大きいのだろうか? それとも、私がキック感の強いたばこに慣れてしまったのだろうか? とにかく、今後また発売されるであろうプルームテックの新フレーバーを楽しみに待ちたい。
Report:佐藤英典
Photo:Rocketnews24