リアルさが特徴のレーシングゲーム『グランツーリスモ』。2008年から、トッププレイヤーに本物のプロドライバーになるチャンスを与えるプロジェクト「GTアカデミー」がスタートし、バーチャルと現実世界をつなぐゲームとしても注目を浴びている。

そんななか、同プロジェクトに参加している日産自動車が、なんとPS4のコントローラーで動く本物のマシンを開発。GTアカデミー出身のプロドライバーが、実際に操縦する様子が公開されて話題を呼んでいる。

・マシンの名前は「GT−R / C」

動画「Nissan GT-R /C – the ultimate remote-control car for gamers」の解説によると、マシンの名前は「GT−R / C」だ。542馬力のV6エンジンを搭載した2011年モデルのGT−R(R35)をベースに、英国のJLBデザイン社が設計。6台のコンピューターが、毎秒100回の精度でクルマを制御する仕組みだという。

気になるのは、どんな走りを見せてくれるのかということだが、動画を再生すると、ボディーに “PS4” や新作ゲーム “GT SPORT” の大きな文字が入った「GT−R / C」が登場。やがて、GTアカデミー出身のプロドライバー「ヤン・マーデンボロー」が現れ、コントローラーを操作し始める。そしてボタンを押すと……

「ブロロローン!」と本当にアクセルがONに! スティックをひねれば、しっかりとタイヤも動く。初めての感覚に、さすがのプロドライバーも「Oh〜!」と驚きを隠せない様子だ

・ヘリに乗って上空から遠隔操作

その後、マーデンボローはヘリに乗り、英国の名門「シルバーストーンサーキット」上空へ。PS4のコントローラーを使った遠隔操作でマシンを走らせた結果、最速周回タイムは1分17秒47。平均時速122km、最高時速211kmを記録したという。

ちなみにこのGT−R / C、2018年からはイギリスの小中学校で行われる教育ツアーで使用される予定だという。それはさておき、高度な技術が詰め込まれたマシンと、ゲームで鍛え上げられたマーデンボローの操縦能力は一見の価値ありだ。ぜひ動画をご確認あれ。

参照元:YouTube、NissanEurope「PRESS RELEASES」(英語)
執筆:K.ナガハシ

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