台湾に行ったなら必ず食べたい屋台メシ! 牛肉麺や胡椒餅もいいけれど、ホッとする味を求めるなら「魯肉飯(ルーローハン)」だろう。八角などスパイスがきいた甘辛豚肉をご飯にかけていただく……ああ、台湾恋しい、魯肉飯食べたい、今すぐだ!!!!
そんな我々の願望をファミリーマートが叶えてくれた! 魯肉飯のおにぎりが登場したのだ。台湾の伝統的ファストフードを、これまた日本の伝統的ファストフード “おにぎり” にしちゃうなんて、ファミマなかなかやるじゃない〜! さっそく食べてみた。
・やや南部風なビジュアル
2017年9月5日に発売されたファミマの『ルーロー飯おむすび』。当初、ご飯の中に魯肉飯の肉が入っていると想像していたが、表面にセットしてあるタイプのものだ。
肉はゴロっと大きめ。そぼろ状とまではいかないので、「やや台湾南部風の魯肉飯」が目指されているのかもしれない。そして炒り卵だ。おー、ゆで卵じゃないのか! しかし屋台料理に正解なんてないもの。台湾にだって炒り卵の魯肉飯くらいあるだろう。
さて肝心の味だが、ファミマの公式サイトにはこう書かれている
「台湾料理特有のスパイスを使用しながらも、食べやすいようにアレンジしました。」
でたー! 食べやすいようアレンジ!! これが曲者だ。日本で販売されるものなので、ある程度は仕方ない。だが日本人の味覚に寄せすぎると本来の味わいを失う可能性がある。ファミマのおにぎりは、果たして本当に魯肉飯なのか!? ドキドキしながらいざ実食である。
・じっくり噛むと台湾コンビニのニオイがする
パッと口に入れた瞬間の感想は、ちょっと変わった味の豚の角煮おにぎり。そこまで魯肉飯という感じはしなかった……が、しかし! よーくよーく噛んで飲み込むと……台湾コンビニのニオイがした。
ほんのりと八角の香りがする。香りの強さをたとえるなら、台湾でコンビニの前を通りかかったとき、ガラス戸からほのかに香る茶葉蛋(チャーイェータン)のニオイくらい。これや、これ。食べ終わったあと「ああ、台湾でしたねえ」という感想に落ち着いた。悪くない。
・日本のコンビニで魯肉飯が買える時代
ファミマの『ルーロー飯おむすび』は、よく噛んで食べることを推奨したい。早食いしてしまうと魯肉飯の風味を感じる前に食べ終わってしまうので要注意だ。
個人的には「もっと八角をきかせてくれてエエんやで。肉も脂身多めでエエんやで。米ももっとパサっと気味でエエんやで」と思ってしまったが、もはや好みの問題だろう。基本はしっかりと抑えられていると言っていい。
価格は1個128円(税込)。残念ながら宮崎と鹿児島では取り扱いはないそうだが、日本のコンビニで魯肉飯とは、いい時代になったものである。
参考リンク:ファミリーマート『ルーロー飯おむすび』
Report:沢井メグ
Photo:Rocketnews24.
▼ファミマの『ルーロー飯おむすび』
▼ご飯に肉をかけたところをイメージしているのだろうか
▼よく噛むと、八角のニオイがしました。全国展開はよ!