14歳の少年が、とんでもないことを成し遂げた。2017年6月21日、藤井聡太四段は連勝記録を28に伸ばし、神谷広志八段が30年前に打ち立てた連勝記録に並んだのだ。この偉業達成に、将棋界のみならず日本中が沸いているが、その一方で前日には寂しいニュースも……。
6月20日、加藤一二三(かとう ひふみ)九段が、引退を発表したのである。「ひふみん」の愛称で親しまれている同氏だけに、ネット上では引退を惜しむ声が多い……のだが! やはりというべきか、最後もまた名前ネタでいじられている。そこは段位じゃなくて名前なのに!!
どんな “いじり” なのか? それは実際にネットユーザーの声を見てもらえれば一目瞭然かと思うので、Twitter 上の書き込まれたコメントを一部ピックアップしたい。
「加藤1239段ww」
「将棋は1239段まであるのか〜」
「一二三九段とかいうパワーワード」
「将棋の藤井君、ひふみんの一二三九段を超えて行ってほしい」
「いや、加藤さんは1239段あるよw」
「どれ程の高みにある段位なんだろうね」
「そりゃ1239段にもなれば引退するわ」
「加藤1239段引退かぁ」
「1239段とかさすが伝説」
——そう、コメントを見ればお分かりのように、「加藤一二三」の後に「九段」とつけるややこしさにネット民が飛びついたのだ。つまりは「1239段」とも読めることが、いじりの元となったのである。
・鉄板の名前いじり
ちなみに、「ひふみん」といえば、以前の記事で紹介したように、日本将棋連盟の英語版ホームページが「加藤一二三 → Kato one hundred twenty-three」 などと味のある誤訳を連発したことでも注目されたことがある。
この誤訳の件をはじめとして、「ひふみん」の名前ネタは鉄板ともいえる “いじりネタ” 。それが引退のタイミングでも再燃したかっこうだ。
最後に、もしかしたら……本当に勘違いしている人がいるかもしれないので、念のために記載しておきたい。「加藤一二三」(かとう ひふみ)までが名前であって、九段は段位である。「マジかよ!!」となった人は覚えておくように! マジだぞ!!
参照元:朝日新聞、Twitter @hifumikato、Yahoo! リアルタイム「1239段」
執筆:和才雄一郎
イラスト:RocketNews24.
▼ひふみんの引退発表
本日を持ちまして、わたくし加藤一二三は公式戦からは現役を退く運びとなりました。当時の史上最年少記録となる14歳7ヶ月でのプロデビュー以来、63年もの長きに亘り、各棋戦を主催いただき多大なる御支援賜りましたすべてのスポンサーの皆様、報道関係者の皆様には、心より厚く御礼申し上げます。
— 加藤一二三【2024年棋士デビュー70周年 皆様への感謝を込めて】 (@hifumikato) June 20, 2017