スリランカの首都はスリジャヤワルダナプラコッテ。口に出した時のリズムの良さとその名前の長さが逆に覚えやすく、中学のテストでは助けられたものだ。そういう経験のため、私(中澤)はスリランカを他の国より身近に感じている。
だがしかし、じゃあスリランカの何を知っているのかと言うと、ビックリするくらい何も知らない。そんなことに気づかされたのは、先日、初めてスリランカ料理屋に入った時のこと。ファ!? 五目チャーハンとチキンカレーのセットが当たり前の顔してメニューに載ってるゥゥゥウウウ!
・スリランカ料理とは
店の名は『スパイシービストロ タップロボーン 南青山本店』という。東京メトロ青山一丁目駅のすぐ近くにあるビルの1画に入っているこの店。「スリランカ」という言葉に惹かれて入ったは良いものの、スリランカ料理ってどんなものなんだろうか。
メニューを見てみると、「スリランカ家庭の味」と書かれたワンプレートのカレー料理が推されている。島国とは言え、カレーとナンが主体であるところは、ほとんどインド料理と変わらないようだ。
・まさかのセット発見
……と思いきや、何気なくメニューを裏返してみると「五目チャーハンとチキンカレーのセット」が載っていた。な、何ィッ!? これはチャーハンにカレーをかけるということか? そんなことやってもいいのか……? にわかに混乱する私。
さらに驚くべきことに、そんな衝撃のチャーハン・カレーセットは悲しいほどに推されていなかった。まるで「こんなの普通だから裏だろ」と言わんばかりである。逆にこの「推されてなさ」にスリランカの常識を強く感じた。
・当たり前のように運んでくる店員さん
というわけで、五目チャーハンとチキンカレーのセット(Cランチ900円)を注文。すると、店員さんも当たり前の顔で、目玉焼きの乗った五目チャーハンとサラダ、そしてチキンカレーを運んできた。やはり、チャーハンにカレーをかけるのはスリランカではごく普通のようだ。
・その味はいかに
ただし、チャーハンは赤みがかっていて、中華というよりスパイシーな雰囲気が漂っている。一体どんな味がするのか? いただきます。チャーハンにカレーをかけて食べてみたところ……
ピリッとしっかり味のついたチャーハンにカレーの辛みが加わり、スパイシー&スパイシーな刺激が舌を直撃する。食べれば食べるほどに、口内が熱くなり食欲が刺激される味である。さすが、赤道近くの国! 料理も熱い!!
さらに、目玉焼きを崩してみると、トロけだした黄身がカレーとチャーハンの味にまろやかさが加わりさらにウマイ! ピリッとした後に来る黄身の味に舌が喜んでいる。
・その他のメニューもウマイ
なお、その後店に通った結果、前述した家庭の味のワンプレート料理「アーユルヴェーダ・ワンプレート(1080円)」も普通にウマかったことを追記しておきたい。
スリランカを身近に感じることができるこの店。首都と言えば「スリジャヤワルダナプラコッテ」が最初に思いつく人は、ぜひ実際のスリランカ料理を体験してみてくれ。
・今回紹介した店舗の情報
店名 スパイシービストロ タップロボーン 南青山本店
住所 東京都港区南青山2−2−15
営業時間 10:30~15:30 / 17:00~23:30
定休日 日曜日
Report:中澤星児
Photo:Rocketnews24.
▼しっかり味のついたチャーハンに
▼カレーでスパイシー&スパイシー!
▼家庭の味もいける