本日6月15日は、千葉県民が堂々と主役を名乗れる「千葉県民の日」である。いま現在も千葉県内では、千葉県民による局地的なゲリラパレードが盛大に開かれているとかいないとか。とにかく、おめでたい日なのだ。
実は私(あひるねこ)は、過去に3年ほど千葉県市川市に住んでいたことがある。きちんと転入届も出した、正式な千葉県民だったのだ。しかし、私は市川市のことを千葉県だと思ったことは1度もない。ここは東京だ。そう思っていた。これはなにも私に限ったことではあるまい。
・千葉県市川市
千葉なのに東京ディズニーランド。海外アーティストが「トキオー!」と叫ぶ幕張メッセ。でおなじみの千葉県。そして、千葉の中でもかなり西側に位置しているのが市川市だ。市川は、江戸川をはさんで東京に面している市でもある。
・元・千葉県民
元々は北海道出身で、現在は東京都に住んでいる私。しかし、東京に住む前に約3年間、市川市に住んでいたことがあるのだ。正確な住所は市川市菅野で、いつも市川駅から総武線を利用していた。なかなか住みやすい街だったな。
・意識ゼロ
ただ、すっーと感じていたのだが、市川から醸し出される “東京感” はハンパではない。 市全体に「え? 千葉じゃないよ? ここ、東京でしょ?」というオーラが充満しているのだ。事実、私は3年間も住んでいながら、1度も自分が千葉県民であると思ったことがない。私は東京都民であった。
・完全に東京
市川、小岩、新小岩……と、総武線でも市川の隣の駅はもう東京都江戸川区だ。それなら、市川も東京みたいなもんでしょ。いや、小岩か新小岩で降りたことがあるけど、なんならブッチギリで市川の方が上でしょ。というか、江戸川区くらいなら余裕でヤレるっしょ。
県内を移動するのも、基本は他県に行く感覚だ。市役所がある本八幡はまだ近所という感じがするが、西船橋はマジで千葉。たまにライブなどで海浜幕張まで行った日には、「うわ~千葉に来たな~、千葉を極めてんな~」的な感慨があったものだ。
・市川市 > 江戸川区
よく市川について「東京ぶるなや」などと難癖をつけてくる輩がいるが、それは違う。市川は「東京都市川市」なのだ。しかも、東京の中でも決して下位グループではない。先述の通り、江戸川区よりは上である。
やや話はそれるが、江戸川の花火大会が江戸川区の手柄みたいになっているのは何なのか? あれは「市川市民納涼花火大会」と「江戸川区花火大会」の共同開催であり、むしろ江戸川区に名前を貸してあげているくらいの勢いだと私は考える。やれやれだよ、まったく。
・元・市川市民はかく語りき
ちなみに、小中高と市川で過ごした編集部・サンジュンに言わせるとこんな具合だ。
「練馬区、江戸川区、葛飾区、墨田区、板橋区、北区、足立区、荒川区、大田区あたりはワンパン。例えるなら、市川は偏差値62の高校の超エリート。それに対して練馬区なんかは、偏差値65の高校の底辺って感じだな。
まあ市川市民は奥ゆかしいから、新宿区や渋谷区に勝てるとは言わないけどね。奥ゆかしいからね」
・市川は東京
市川市民の諸君、いかがだっただろうか。今回は他の市に配慮して、比較的柔らかい表現を心掛けたつもりだ。「なにヌルいこと書いてるんだよ!」という声が聞こえてきそうだが、そのあたりはご理解いただきたい。それでは、最後は再びこの言葉で締めようではないか。ここは「東京都市川市」である、と。
参照元:市川市
執筆:あひるねこ
Photo:Wikimedia Commons、RocketNews24.