焼肉にするか、ステーキにするか。これは、我々人類に課せられた大きな問いのひとつである。どちらも捨てがたい魅力に満ちており、片方を選ぶことなどとても不可能。そんななか、先日、私(あひるねこ)はついにこの究極の選択を迫られたのだ。
そこは行列が出来る人気焼肉店。しかし、ランチタイムのステーキ丼が激しくウマいらしい。あ~、この日が来てしまった! どっちや? 一体どちらを選んだらええんや!? 血を吐くほど悩み抜いた結果、私はステーキ丼をチョイス。結果、この選択は大正解だった。
・焼肉屋のランチ
私をオーバーヒート寸前にまで追い込んだのは、東京・浅草橋にある焼肉店「日本焼肉党」だ。浅草橋駅を降りてすぐの場所にあり、いやに古めかしい看板が目印。そして、お店の外にあるランチメニュー。私はこいつに限界まで悩まされたのである。
豊富な焼肉ランチの中で、圧倒的なオーラを放つ『薄切りレアステーキ丼(税込1100円)』なるメニュー。せっかくなら焼肉が食べたいところだが、このステーキ丼、かなり人気があるらしいのだ。うおお……悩むぜぇ……。この「レア」っていうのが、なんともそそるではないか。
・人気ステーキ丼
そのほとばしる一期一会感に惹かれ、結局ステーキ丼を注文。我が生涯に一片の悔い無し。ステーキ丼には「しょうゆバター味」と「ユッケ味」があり、どんだけ悩ますねん! と思いつつ、スタンダードだと思われる「しょうゆバター味」をお願いした。
丼にはサラダ、スープ、漬け物が付いてくる。さらにご飯は大盛り無料だ。男子は迷わず大盛りにすることをオススメするぞ。
・レアステーキがギッシリ
運ばれてきたステーキ丼は、予想以上にレア。レア肉好きにはたまらない光景が、丼の上で華麗に繰り広げられているかのようだ。1切れ1切れは薄いものの、ご飯が見えないくらいにギッシリと敷き詰められている。すごい、食べる前からすでにウマい。
口に運ぶと、胡椒が効いた柔らかい赤身肉のウマさが広がる。ステーキというよりも、ローストビーフや牛のたたきに近いかもしれないな。とにかく脂っこさが全然ないため、いくら食べても胃もたれしなそうなステーキだ。たぶん300枚はペロリだね。
・クセになりすぎるウマさ
これにはご飯もススムくん。さらに、このご飯も特徴的だ。普通の白米ではなく、バター醤油ご飯になっているのである。北海道民にはおなじみの、あの味だ。まさかこんな場所で再会するなんて。しかも、これとステーキを合わせてくるとは思わなんだ。
ただでさえ中毒性の高いバター醤油ご飯の上に、よりによってレアステーキを乗せるなど、これはクセになる味というレベルを超えている。合法ドラッグかよ。ウマさのあまり、ひたすら肉とご飯を口に入れるという一定の行動しか出来ない体になってしまいそうだ。どうしてくれる。
・ウマすぎて記憶がない
気が付いたら、目の前には大盛りステーキ丼の姿はなかった。どこに行ったのか? やけにウマかったという覚えはあるのだが……。おそらく夢中になりすぎて記憶が飛んでいるのだろう。次回は「ユッケ味」に挑戦したいと思っていたのに、今から同じことになりそうな予感しかしない。
・今回ご紹介した飲食店の詳細データ
店名 日本焼肉党 浅草橋店
住所 東京都台東区浅草橋1-10-12
時間 11:30~15:00、17:00~24:00(月~金)、15:00~24:00(土日祝)
休日 なし
参考リンク:日本焼肉党
Report:あひるねこ
Photo:RocketNews24.
▼薄切りレアステーキ丼 しょうゆバター味(1100円)
▼胡椒が効いた柔らかい赤身肉だ
▼サラダ、スープ、漬け物が付いてくる
▼こちらがランチメニュー