非喫煙者の方々の多くは、1度は思ったことがあるんじゃないか。タバコの煙は嫌だけど、自分も仕事中に喫煙所でサボりたいなぁ、と。自席でスマホゲームをするのはアウトなのに、喫煙所で一服はセーフという風潮。あれは一体何なのだろうか。ズルくない?

ところで、本日4月18日は「発明の日」なんだそうだ。ちょうどいい。ならば、この私(あひるねこ)が発明してやろうではないか! 非喫煙者のための夢のマシンを!! そこで実際に作ってみたところ、なんと特許を取れるレベルの最強マシンが誕生したのであった。この歴史的瞬間を、どうか見逃さないでほしい。

・大きめの段ボールを用意する

ロケットニュース24編集部には喫煙所がある。私以外の男性メンバーはほぼ全員が喫煙者のため、喫煙所は常に人の出入りが絶えない。そこへ、タバコの煙を完全にシャットアウトした状態で自分も乗り込むには、どうしたらいいのか? とりあえず、まずは段ボールを用意してみた。

出来れば人がすっぽり入るくらいの大きさがいいだろう。それを筒状にテープで固定。板状に切った段ボールをその上に置き、こちらもテープで固定する。この時、板状段ボールの中心に頭が通るくらいの穴を開けるのを忘れないでくれ。

・ビニール袋と針金も必要

この穴の上にビニール袋を被せるのだが、ここで加える一手間が重要だ。袋の中に頭が入る程度の空間を作りたいので、針金を使って袋が落ちてこないように固定するのである。針金はクロス状にするといいぞ。

次に、針金の上から袋を被せる。外から煙が入ってこないようにするため、袋の口を段ボールの内側にテープで貼り、しっかりと密閉しよう。すると……。

・世紀の大発明

さあ見るがいい! これが、外からのタバコの煙を完全に防御するマシン。その名も、「タバコの煙 防ごう君(初号機)」だーーーーっ!!!

胴体に光るネーミングプレートが実にキュートな「防ごう君」。その天板は灰皿置きになっており、喫煙者への心配りも忘れない。これぞまさに、すべての非喫煙者が待ち望んだ大発明品と言わざるを得ないだろう。ほとばしる自分の才能が恐ろしい……。

・簡単すぎる使用方法

使い方は超簡単。このマシンを上から被り、その場に座るだけだ。これで煙は完全に入ってこない。頭は、先ほど針金とビニール袋で作ったスペースから出すことが出来るぞ。ただ中は密閉状態で暑いので、ハンディタイプのサーキュレーターなどを持っていくといいだろう。

・夢の実現

さっそく喫煙所に出てみた。いつものようにタバコを吸うメンバーたち。そしてその中には……堂々と輪に加わる私と「防ごう君」の姿があった! もちろんタバコの匂いは一切しない。なんという感動的な光景だろう。まさしくそこは、我々が夢見た “サボりの桃源郷” そのものだった。

・我、無敵なり

しかし、人の幸せを素直に祝福出来ないのがロケット編集部だ。私に向かって、まるで嫌がらせのように煙を吐いてくる。特にGO羽鳥の煙は、まるで東京に熱線を吐くシン・ゴジラである。しかし、私の「防ごう君」はそんな煙ではビクともしない。

本当の本当に、「防ごう君」の中にはタバコの匂いなどまったく入ってこなかったのである。私は、とんでもない発明をしてしまったのかもしれない……。歴史に名を残す可能性も出てきたのではないか。

・意外な弱点

しかし、この後「防ごう君」に唯一にして最大の弱点があることが発覚した。それは、足元である。地面に接している部分を少し持ち上げ、そこに火が付かないよう慎重にタバコを近づけると……。おい、ちょ、やめろ……!

ぐはぁぁぁぁあああっ!! そう、外からの守りが鉄壁すぎる「防ごう君」。そのため1度侵入を許すと、中に煙が充満し燻製のような状態になってしまうのだ。誠に遺憾ながら、私は「防ごう君」を脱ぎ捨てる結果となった。

・果てしない功績

しかし、だからといってこの「タバコの煙 防ごう君(初号機)」が失敗作というわけでは決してない。そもそも、あんなことはマトモな喫煙所では起こるわけがないのだ。「防ごう君」に死角はない。この発明は、非喫煙者に福音をもたらすモノとして、末永く語り継がれていくはずである。

参照元:今日は何の日
Report:あひるねこ
Photo:RocketNews24.

▼今日という記念すべき日を祝おう

▼タバコの煙 防ごう君(初号機)

▼ハンディタイプのサーキュレーターなどを持っていくといい

▼さあ、喫煙所へ行こう

▼天板は灰皿置きになっており、喫煙者への心配りも忘れない

▼おい、マジでやめろ

▼ちなみに、中でイスに座ると足が出てしまうのだが……

▼ちょっと可愛くなる