982。この数字は、ある調査で判明した「平均的なアメリカ人が1年間にやってしまう危険行為の回数」。計算すると1日2〜3回……アメリカ人危険行為しすぎやろ! と思ってしまうが、いやいや。他人事じゃないみたいだよ。
なぜならその “危険行為” とは、国に関係なく、誰だってやってしまいがちなことばかりだから。今回は、同調査で発表された「アメリカ人がやりがちな日常の危険行為 トップ20」を見てみたい。一体どんな行為がランクインしているのだろうか?
・やりがちな日常の危険行為とは?
セキュリティー会社『Identity Guard』が、2000人のアメリカ人を対象に行ったこの調査。どのような危険行為が入っているか、さっそく以下でランキングを見てみたい。
【アメリカ人がやりがちな日常の危険行為 トップ20】
第1位:濡れた床を歩く
第2位:車の運転中に何かを食べる
第3位:内容をちゃんと読まずに契約書にサイン
第4位:内容を確認しないで取引条件に同意
第5位:車のドアの鍵をかけない
第6位:給油ランプがついていたり、ガソリンタンクがほぼ空なのに運転を続ける
第7位:家の鍵をかけない
第8位:シートベルトを締めない
第9位:知らない送り主からのメールを開ける
第10位:ヘルメットをかぶらずに自転車・バイク・スクーターに乗る
第11位:個人情報が書かれた書類を、シュッレッダーにかけずにそのまま捨てる
第12位:誤って電化製品の電源を入れっぱなしにする
第13位:手すりをつたわずに、階段を駆け下りる
第14位:車のエンジン警告灯を無視
第15位:運転中にメールを打つ
第16位:一時停止サインや赤信号を無視
第17位:薬品をその辺に転がしておく
第18位:安全が保証されていない Wi-Fi を使う
第19位:煙 / 一酸化炭素の探知機を家に設置していない
第20位:左右を見ないで道路を渡る
・契約書を読まずにサインする人は8割
たしかに危険と分かりつつも、ついついやってしまいがちな行為ばかり。例えば契約書なんて、難しい言葉で書かれていたりして読むのがめんどくさいもの。今回の調査でも、82%の人が「内容を読まずに契約書などにサインしたことがある」と回答したそうだ。
また、ランキングには入っていないが、「SNS上に個人情報をさらしてしまう」という危険行為もやってしまいがち。SNS上に個人情報をアップしてしまい、後から削除した経験がある人は20%もいたようだ。
・パスワードなどをしっかり管理して、己の身を守ろう!
今回の調査で「ハッキングや詐欺、なりすましなどの被害にあった経験がある」と回答した人が半数にものぼったとして、『Identity Guard』は、被害防止のためにもパスワードをしっかり管理すべきだと警告している。
ついつい気を抜きがちなパスワード。セキュリティー会社『Keeper Security』が行った調査でも、「123456」や「111111」、「qwerty」など他人から推測されやすいパスワードが、いまだに広く使用されていることも判明している。
安全なパスワード例として海外メディア『Mashable』は、「14文字以上あること」「誕生日や好きな色など、個人情報を避ける」「乱数や記号を入れる」「関係性のない単語を組み合わせる」などを挙げている。また、パスワードの使い回しや、同じパスワードを長期間使い続けるのも危険なので避けた方がいいようだ。
『Identity Guard』のCEOヨハン・ロエッツ氏も「この世界は急速にデジタルに移行しつつあり、そこでの危険性も急増している。リスクに気付くだけでなく、己の身を守る方法も知っておく必要がある」と話しているのだった。
参照元:SWNS digital、Identity Guard、Keeper Security、Mashable(英語)
執筆:小千谷サチ
Photo:RocketNews24.