今日で東日本大震災から6年が経った。東京・国立劇場では今年も政府主催の「東日本大震災六周年追悼式」が行われている。また被災地をはじめ、各地で追悼の催しが行われたようである。

私(佐藤)は昨年2016年に引き続き、今年も新宿・アルタ前の様子を取材に行った。昨年は追悼式典の中継はなく、また時報も流れなかったのを覚えている。今年もまた中継はなく、時報もなかった。しかし、あちらこちらで立ち止まり、黙とうを捧げる人の姿を見かけた。

・昨年と同じ文言

すでにアルタのオーロラビジョンで、追悼式典の中継は行われなくなっている。出来ることなら、毎年式典の様子を映し出して欲しいのだが、今年は昨年とまったく同じ文言が2分間にわたって流れていた。

「被災地の新たな再生を、強く願って 再生への新たな一歩を踏み出している被災地の皆さまのご健康をお祈り申し上げますとともに、三越伊勢丹グループとして、明るい未来のために力を合わせてまいります。 株式会社スタジオアルタ」

同じ文言とはいえ、何も流れないよりはいい。少なくとも、多くの人の目に留まり、また14時46分に黙とうを捧げている人たちの姿は少なくなかった。しかしできれば、式典の様子を映して欲しいとは思う。

あれから6年が経った。被災地は復興に向けて前進している。だが、本当の意味で震災以前に戻るまで、これからも長い時間がかかるだろう。あの時の教訓を忘れないよう願うとともに、改めて震災で亡くなられた方々のご冥福をお祈りします。

Report:佐藤英典
Photo:Rocketnews24

▼震災から6年。2017年3月11日14時46分新宿アルタ前

▼2012年3月11日

▼2013年3月11日

▼2014年3月11日

▼2016年3月11日