納豆を食べられない人ってもったいないなーと思う。値段も安く健康的。それに、どんな形で食べても大体おいしいのだ。キムチを入れてもパスタと和えてもウマい。ほら、欠点が見当たらないよな。え? なになに? プリンと混ぜる……? いや、いかんでしょ。
なんと、納豆とプリンを混ぜるとウマいとネットで話題になっているのだ。おい、冗談にしては笑えないぞ。納豆とプリンて。気は確かか? そんな悪魔の所業、私(あひるねこ)は断じて認めることは出来ない! よって、実際に試してみることにした。これがちょっと予想と違う結果になったのである。
・正直混ぜたくはない
用意するのはもちろん納豆とプリン。それ以外には特にいらない。だが現物を前にして、おそらく100人中100人がこう思うだろう。別々に食いてぇ……。特にプリン、余計なことをせずそのまま食いてぇぇぇええ! お母さん、僕はこれからこの納豆とプリンを混ぜます。
・①納豆を出す
作り方は非常に簡単だ。まず皿に納豆を出す。この時注意したいのは、いつものクセでタレと辛子を入れないこと。忘れるな、このあとプリンを入れるんだぞ。よっぽどのドMでない限りは、大人しく抜いておけ。退くのも勇気だ。
・②プリンを入れる
ここからが本番である。その納豆の上に、誠に不本意ではあるが、プリンをプッチンするのだ。大丈夫、あなたは間違っていない。とてもイケナイことをしている気になるはずだが、何も考えず一気に行け! そぉーれ、プッチーーーンッ!!
・罪と悲しみ
それは異様な光景だった。納豆とプリンでさえも、何が起きたのかを理解していないようである。タレにしてはやけに重いな……とでも言いたげな表情を浮かべる納豆。そして、笑っていた。プリンが笑っていた。私が犯した罪を何も知らず、プリンは無邪気な顔でただ笑っていたのだ。
・③よく混ぜる
胸が締め付けられる思いだったが、許せ、こっちも仕事なんでね。無情にもスプーンはプリンの柔らかい体を貫く。そうだ、感情は捨てろ。スプーンの切っ先はそのまま納豆にまで到達し、すべてを蹂躙(じゅうりん)していったのだ……。要は、深く考えずよくかき混ぜてくれ。
・④出来上がり
で完成したのが、この謎の物体である。一見、生卵を何個も入れた納豆のようで、朝の食卓に並んでいてもギリでおかしくは……いやおかしいか。そもそもこれおいしいの? 味の予想がつかないし不安も尽きないが、さっそく食べてみる。
・気になるお味
ネバネバでトロトロの液状プリンと納豆を口に入れると、ほぉぉぉ。え? うーん。ああぁ~。という感じになった。納豆の臭みはない。思ったよりも全然食べられる。というか、意外とウマい。そう、何とも形容しがたい和風スイーツに仕上がっていたのである。まあ甘納豆とかあるし、不自然じゃないわな。
・醤油もアリ
ただ個人的には、あまりにも先進的というか何というか……。人類には早すぎたのではないか、という摩訶不思議なスイーツだ。ちなみに、醤油を入れるとウマいという情報もある。まだイクのかよ! ってな感じだが、たしかにみたらし風の味になったので、試す価値はありだろう。
・食の求道者へ
いやはやこの2017年において、まだこんな未知のスイーツに出会えるとは。私はウマいと思ったが、これを納豆嫌いな人が食べるとどう思うのか、気になるところではある。食の探求に貪欲な方は、ぜひチャレンジしていただきたい。
Report:あひるねこ
Photo:RocketNews24.
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▼タレにしてはやけに重いな……とでも言いたげだ
▼プリンは、無邪気な顔でただ笑っていた
▼無情にもスプーンはプリンの柔らかい体を貫く
▼そしてすべてを蹂躙(じゅうりん)していったのだ