2016年7月に日本でも配信が始まり、世界を席巻した『ポケモンGO』。お隣の韓国では一足遅れた2017年1月24日に上陸し、現在は爆発的な人気となっている。
そんな韓国では、ポケモンGOの人気に続けとばかりに、国産AR(拡張現実)ゲームの開発計画がいくつも浮上している。今回は近々リリースされるという韓国のARゲームを紹介したいと思う。どれもポケモンをかなり意識した作りとなっているようなのだが……。
・『キャッチモン』
ゲーム会社「エムゲーム(MGAME)」が2017年3月に配信を予定しているのは、『キャッチモン』というARゲーム。スマートフォン用の位置情報サービス(LBS)を使い、各地に散らばるモンスターを集め、成長させたりほかのユーザーと対戦する。ポケモンとよく似た作りだが、集めたモンスターカードでボードゲームができるなど、多少差別化を図っているようだ。
・『ソウルキャッチャー AR』
ゲーム会社「ハンビットソフト(Hanbit Soft)」が開発しているのは、『ソウルキャッチャー(SOUL CATCHER)AR』。こちらもLBSを使って街を歩き、250種類の英雄キャラクターを集めていく。
ただ、キャラクターがモンスターではなく、クレオパトラや李舜臣、ジャンヌダルク、明成皇后など歴史上の英雄たちが、遺跡や観光地など400カ所に登場するのが特徴。英雄の一代記を見ることができるなど、“歴史を学ぶ” という教育的な要素が盛り込まれているようだ。こちらも早ければ3月にリリースされる予定。
・『ポロロ GO』
韓国を代表する子どもアニメ『ポロロ』もARゲームになるようだ。ポロロの制作会社は2016年7月、ARサービス会社「ソーシャルネットワーク」と提携しARゲーム『ポロロ GO』をリリースすると発表した。ポロロを視聴する主な層は幼児であるため、教育的な要素を入れ、ポケモンよりも低年齢層をターゲットにするという。リリース時期は今のところ未定。
・『ターニングメカード GO』
子ども用玩具会社「孫悟空」は、韓国の子どもに大人気のロボット玩具「ターニングメカード(Turning MeCard)」のキャラクターを使ったARゲーム『ターニングメカード GO』を開発中だ。
ポケモンと同じ要領でキャラクターを集めて強化し、ほかのユーザーと対戦する。ターニングメカードファンなら大いに楽しめそうだが、元々のキャラクター数が少ないのが難点となっている。
・韓国ネットユーザーたちの反応
続々とリリースを控えている韓国のARゲームだが、韓国ネットユーザーたちの反応は「面白くなさそう」「ポケモンだから成功したのに……。惹かれる要素がない」「やらないと思う」「新しいものを生み出す気はないのか?」となかなか厳しい意見が多い。
なお、ポケモンGOは韓国で、配信開始から1週間足らずで利用者数が700万人を超えているという。上で紹介したような類似ゲームは、ポケモン人気に追いつくことができるのだろうか?
参照元:YouTube、interview365、inews24(韓国語)
執筆:レイチェル
▼『キャッチモン』の動画
▼『ターニングメカード GO』の動画
https://youtu.be/3UyczhO8Wc0