紳士淑女の街、秋葉原。目的の品物を買うために、今日も数多くの人々が訪れる。その人それぞれに その人のアキバ探索コースがあると思う。もちろん私(菊タロー)も秋葉原駅を降りた時は、まず立ち寄る店がある。駅前にある「トキワムセン」だ。
12月初旬、秋葉原駅に降り立った私。いつもの如く電気街口の改札を出て左に出た。トキワムセン、店自体は小さいが、新作ソフトが破格値で売られてたりする名店だ。だがしかし、電気街口を出たその先には、いつもと違う光景が目の前に現れたのだ……!!
・祝 開店
光り輝くトキワムセンの看板はそのままなのに、様子がおかしい。安売りのワゴンが出ていない。しかも、なんか赤い見慣れた機械が見える……。近づいていくと花が置いてある。そしてそこには「祝 開店」と書いてある! ゲームのゲの字も売ってない自販機コーナーに姿を変えとるやないかい!!
聞けば11月下旬に惜しまれつつも自販機コーナーに姿を変えたそうな……。私はまずトキワムセンで値段を見て、そこを基準に回って、最後にやっぱり一番安いトキワムセンで買って帰るという “トキワに始まりトキワに終わる” というのが定番だったのに!!
・レアソフト&超破格のトキワムセン
その昔、絶滅したと思われていたゲームウォッチを海外から輸入して、980円〜1980円で売ったのもトキワムセンだった。ゲームウォッチ版の『ドンキーコング』に『オクトパス』、日本未発売だった『ゼルダの伝説』なんかも売ってくれた。
家庭用ゲームソフトもスゴかった。大作とうたわれたものの、あまり売れなかったゲームなんかを980円の破格値で販売する事も多かったので、忙しくて買い逃してた大作を安く買えたのだ。数々の名作ゲームを安く売ってくれてありがとう、トキワムセン!
今はもう看板しか残っていないトキワムセン。そのうち看板も無くなるだろう。だがオレは忘れない。そこに黄金時代のアキバに君臨した小規模ながらとんがったアキバ通達御用達のゲームショップがあった事をっ……!! ありがとう、そしてお疲れ様でした!!
Report:菊タロー
Photo:RocketNews24.
▼ありがとうトキワムセン!