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2014年に覚せい剤取締法違反で逮捕され、ASKA(アスカ)こと宮崎重明元被告が再び逮捕されることとなった。ASKA元被告は執行猶予中(4年)であり、再び覚せい剤の陽性反応が出たことに、ネット上では驚きの声が相次いでいる。

はたして、ASKA元被告はどうなるのか? 執行猶予中の逮捕は、やはり実刑になるのか? 法律の専門家に説明を求めた。回答頂いたのは、アディーレ法律事務所の鈴木淳也弁護士(札幌弁護士会所属)である。

・執行猶予中の逮捕の場合、実刑は免れないのか?

「執行猶予中にさらに犯罪を行った場合、一定の条件を満たすと前回の執行猶予が取り消されることになります(刑法26条)。その条件は、

1.執行猶予中にした罪が禁固以上の刑に処せられて、
2.執行猶予の言い渡しがない

ときである。

今回の罪も法定刑は懲役刑ですので、『1』を満たす可能性は極めて高いですが、問題は『2』です。前回の裁判で一度執行猶予を受けており、執行猶予期間中ということですので、今回の罪についても執行猶予が言い渡されるには、今回の罪について1年以下の懲役又は禁固の言い渡しであり、情状に特に酌量すべきものがあることが必要となります。

しかし、今回の罪は、前回の罪と同種であることから、その刑が1年以下の言い渡しになることはまずないといえます。したがって、今回の罪について執行猶予が付く可能性は極めて低く、そうすると前回の刑の執行猶予は取り消され、前回言い渡されている懲役3年の服役をしなければならないどころか、今回の罪についても執行猶予が付かず今回言い渡される刑の期間もあわせて服役しなければならなくなる可能性が高いですね。」

もはや実刑は免れないということになる。ASKA元被告は、12月末にアルバムをリリースすることを発表していたのだが、その野望は断たれることになった。再起に期待していたファンもいるだろう。彼の復帰は絶望的かもしれない。

取材協力:アディーレ法律事務所
参照元:サンスポNHK
執筆:佐藤英典
イラスト:Rocketnews24