手元にあると、ついついプチッと潰したい衝動に駆られる衝撃緩衝材「プチプチ」。このプチプチには、1万個に1個以上ハート型の粒が隠されており、それを見つけた人はプチラッキーなのだとか。
ところで、最近の私(中澤)の運のなさは異常だ。3回並んでるiPhone行列ではセレモニーに参加できたことがないし、先日のハロウィンも仮装してる人は誰もいないし……つ、つ、ついてねーーーーーー! こうなったらもう、ハート型のプチプチを見つけるしかない。なんとしてもプチラッキーを手に入れなければ!!
・プチプチ10メートルを購入
というわけでさっそく、プチプチを入手。1万個というのがどれくらいの量になるのかよくわからなかったので、とりあえず10メートル購入してみた。これだけあれば、1個くらいハート型があるはずだ。
まずは広げて見てみたが、1つ1つが小さいため全部同じ形にしか見えない。さらには、これだけの量である。砂漠で宝石を探しているような気分だ。さすがにパッと見ではわからないか……。
・闘いの始まり
仕方がないので1つ1つ確認していこう。だが、なにせ細かいので、確認している途中に列を間違ってしまったり、場所がわからなくなってしまいそうである。作業の確実性を増すためにも、1つずつマジックでチェックを入れることにした。
プチプチは横1列で80個並んでいる。以前、配送のバイトもやっていた私。こういった単純作業は嫌いではない。繰り返しの中に自分独自のリズムを見つけ、そのリズムを洗練させることにより “技” へと昇華させる。書くのではない……置くのだ。さあ全てのプチプチよ、ひざまずけ。私がチェックを入れてやるぞ! ハーハッハ(高笑い)
──今後一切使い道がない技能に変な目覚め方をしてしまった。まあ、単純作業の「あるある」というヤツだ。30分ほどが経過し、チェックした数は2000個を超えたが、ハート型が現れる気配はない。皆無だ。もはや、チェックすることに新鮮さが失われ、流れ作業になりかけるが、ハート型を見逃すことだけはあってはならない。
・自分を信じられない
4000個。いまだにハートは現れない。永遠に広がっていくプチプチの絨毯にプチプチがゲシュタルト崩壊しそうだ。これハートじゃね!? ってかハートってどんな形だっけ? ってかプチプチって何だっけ? 作業に編集部のP.K.サンジュンも加わり、確認個数は7000個へ。そろそろハートが出てきてもおかしくない。少なくとも、ハートに近づいていることだけは間違いないはず。
しかし、よくある確率論で、パーセンテージとしては1万分の1だが、1万個に0個の場合もあれば連続で2個入ってる場合もあるというパターンだったらどうしよう。それこそ運が悪ければ、3万個探しても1つもない場合もあるのではないだろうか。そもそもこのプチプチって川上産業のヤツ買ったっけ? もう何もわからない。そして、ついに1万個を超えたのだが……
・衝撃の結末
なんとハート型はなし! ナッシング!! ゼロ!!!! 嘘だァァァアアア! プチラッキーを手に入れるために始めたこの企画で、まさか自分の運の悪さをつきつけられることになるなんて。これ、泣いていいよね? 泣くぞ。もう泣くからな!
と、その時。「あ! これは?」と隣から声が響いた。サンジュンが指さす先には、他のプチプチとは明らかに違う二等辺三角形のような気泡が! こ、これや……ハート様キターーーーーーー!!!!!
数えた個数は実に1万864個。少し1万個を超えてしまったが、確かにあった。目を皿にしてやっと見つけた今回の1個。たまたまハート型を発見できる人のラッキーは、プチどころではないと思う。
参照元:Pouch
Report:中澤星児
Photo:Rocketnews24.
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