店名に “ラーメン” というワードが入っていたら、普通は「あ、ラーメン屋なんだな」と思うだろう。自分でも何を当たり前のことを書いているんだって感じだが、この当たり前がイマイチ通用しないお店があったので、ぜひ紹介したい。
東京・練馬にある「ラーメン太郎」。二郎じゃねえのかよ的なネーミングがたまらないこちらのお店には、『麻丼』という名物メニューがある。お値段はなんと500円。そう、これこそ都内最高峰のB級グルメと呼んでも過言ではない、リピート必至の激ウマ丼なのだ。
・練馬に太郎あり
練馬。23区の中でも比較的落ち着いた、いや、練馬区民には悪いが田舎感があるエリアである。私(あひるねこ)も今回初めてこの未開の地・ネリマに降り立ったわけだが、これ以降、練馬イコール「ラーメン太郎」がある区として、私に深く刻み込まれることとなるのであった。
・臆するな
西武池袋線、都営大江戸線の練馬駅を出て徒歩数分。商店街をちょっと外れた路地にたたずむのが「ラーメン太郎」だ。店内はテーブルなしのカウンター10席のみ。少々入りづらい店構えではあるが、勇気を出して飛び込んでみてほしい。
・とりあえず飲む
壁に貼られた多数のお品書き。「ラーメン太郎」というくらいだから当然ラーメン屋なのだけど、何やら居酒屋のような雰囲気だ。常連客のキープと思われるボトルがずらっと並ぶ。ほほう、では私も……とハイボール(税込400円)を飲みながらツマミから攻めることにしてみた。
・焼売がウマすぎる
私が頼んだのは『幻の焼売(税込480円)』。何が幻なのかは最後まで謎だったが、注文を受けてから蒸し上げるこのシュウマイがとてつもなくウマい! 1つ1つが大きく、薄い皮の中にはジューシーな餡がギッシリ。こりゃただのラーメン屋が出すレベルじゃねーぞ!
・唐揚げが高い
次に頼んだ『鶏の唐揚げ(税込600円)』はさらに強烈であった。600円ってちょっと高ない? と思っていたら、出てきた唐揚げを見て納得。というか笑った。で、で、でけェェェェエエ! でかいし、なんか高いよこれ! 標高が高い!! そしてウマい。ただし1人だと絶対多いと思われる。
・気になる麻丼
ふ~ん、丼ものもいろいろあるんだな。メニューをぼんやりと眺めていると、その中に一際私の目を引くものが……。
『麻丼』という料理。読み方はマードンで合っているのだろうか。まあそれはいいのだが、この上に書かれた文字が気になる。
太郎の奇想天外。くっそ、わからねえ。これに関しては意味が1ミリもわからんぞ。何なんだよこの言葉の響きの面白さ。しかも、どうやらお店の名物メニューらしい。そんなん頼むしかないではないか!
・これが麻丼だ
しばらくすると席まで土鍋が運ばれてくる。フタを取ると、いよいよ『麻丼』がその姿を現した。麻婆豆腐がグツグツとマグマのように煮えたぎり、温玉がトドメの如く乗っている。うわ、ウマそ~。写真を撮るのも苦労するくらいの湯気。とりあえず確実にウマいであろうことを確信した。
・味よしコスパよし
山椒が効いた麻婆豆腐の下には炒飯が隠れている。土鍋の底の方はおこげになっていて、それがまたウマし。温玉を崩して混ぜて食べるとさらにウマし。暑い! 汗が出る! でも止まらん!! しかもこれでワンコインって最高かよ。B級グルメの正しい姿ではないか。奇想天外なのかはよくわからんけども。
・ラーメンが食べられない
お客は私以外に5人。しかし、驚くべきことに誰もラーメンを食べていない。偶然かもしれないが、ここはそれでいいのだろう。なので、まずは『麻丼』を食べることをオススメするぞ。ただし、1度食べると次もまた麻丼を頼んでしまうので、ラーメンには永久に辿り着けないことを覚悟してくれ。
・今回ご紹介した飲食店の詳細データ
店名 ラーメン太郎
住所 東京都練馬区豊玉北5-32-1 ゴールド19ビル 1F
時間 11:30~15:00、18:30~2:00(月~金)、18:30~0:00(土日)
Report:あひるねこ
Photo:RocketNews24.
▼ハイボール(税込400円)を飲みながらツマミから攻めることにしてみた
▼『幻の焼売(税込480円)』
▼1つ1つが大きく、薄い皮の中にはジューシーな餡がギッシリ
▼『鶏の唐揚げ(税込600円)』
▼でかいし、なんか高いよこれ! 標高が高い!!
▼ふ~ん、丼ものもいろいろあるんだな……ん?
▼何なんだよこの言葉の響きの面白さ
▼『麻丼(税込500円)』
▼山椒が効いた麻婆豆腐の下には炒飯が隠れている
▼これでワンコインって最高かよ
▼ラーメンには辿り着けないが、リピート必至の激ウマ丼だった