ネットで大量の情報やニュースが飛び交う現代では、大きな事件でも、すぐに過去の物として忘れ去られてしまう傾向にあるようだ。
そこで、パンパンに情報が詰まった、脳ミソの奥深くに眠った記憶を呼び覚ませるためにも、比較的最近に起こった未解決事件の謎について、6つ紹介してみたいと思う。「そういえば、こんなニュースがあったけど未解決なのか……」と思うような事件が、続々と出て来るのではないだろうか。
1.ナイジェリア生徒拉致事件
2014年4月にアフリカのナイジェリアで、276名の女子生徒が、テロ組織ボコ・ハラムに拉致される事件が起こった。そのうち57名が自力で逃げ出したが、残りの生徒の行方はいまだに不明のままである。
拉致された生徒達は、ボコ・ハラムのメンバーと強制的に結婚されられたり、人身売買で他国に売られた可能性があるとも伝えられている。
2.ロシアの幅30メートルの巨大クレーター
2014年7月、ロシアのヤマル半島で幅30メートルもある巨大クレーターが出現して、世界中のメディアを賑わせたことがあったが、読者の皆さんは覚えているだろうか。
地中で起こったガス爆発が原因ではないかとの説もあるが、クレーター内に入り調査に当たった研究チームは、隕石や人為的に出来たものではないとしているものの、確かな原因は不明だとしている。
3.北朝鮮がソニー・ピクチャーズをサイバー攻撃
2014年12月、北朝鮮をパロったソニー・ピクチャーズ製作の映画『The Interview』の公開を中止するよう、同国がソニーをサイバー攻撃! 未公開映画のファイルや個人情報が流出する事件が起こった。
この件について、FBIは北朝鮮政府を非難していたが、多くの専門家がその説に納得いかない様子で、確かな証拠も提示されないままだそうだ。
4.メキシコ学生集団失踪事件
2014年9月にメキシコのイグアラ市で、学生43人が行方不明となる事件が発生。ホセ・ルイス・アバルカ市長が警察に、抗議デモに参加するためにバスで移動していた学生達を襲うよう指示を出し、その後、彼らは麻薬密売組織に引き渡されたという。
組織に殺害された学生らの遺体は、DNA鑑定が出来ないほど念入りに燃やされていたため、今でも身元の確認は不可能だと伝えられている。
5.民家の裏庭から発見された10億円相当の金貨
2014年2月、米カリフォルニア州にある民家の裏庭から、10億円相当の金貨が見つかった。これらの金貨は、1901年にサンフランシスコ造幣局から盗まれた金貨ではないかとも言われているが、事実は明らかになっていない。
6.マレーシア航空370便墜落事故
2014年3月、マレーシアのクアラルンプールから北京に向かっていたマレーシア航空370便が、突如消息を絶った。同機は墜落したものと考えられていたが、事故から1年以上経っても機体の残骸などが発見されず、謎を呼んでいたので覚えている人は多いだろう。
その後、2015年7月にフランス領レユニオン島にて航空機の一部が発見され、370便の物であることが確認された。しかし、北京へ向かうはずだった同機の残骸が、なぜインド洋で発見されたのか詳しいことは謎のままである。
つい、2年ほど前に起こった事件や出来事なのに、随分昔のことのように感じてしまう。ネットに支配されたような今の時代、人々は大量の情報に飲み込まれているのかもしれない。