常識はなかなか変わらない。かの名曲 “おどるポンポコリン” に登場する「エジソンはエライ人」は、約30年経った今でも「そんなの常識」である。……と、常識を覆すには膨大なカロリーが必要で、並大抵の努力で成し得るものではない。だがしかし……。
なんと大手飲料メーカー・キリンビバレッジが、「10月4日、缶コーヒーの常識が変わる」という大胆不敵なキャッチコピーで同社の新しい缶コーヒーを売り出そうとしているのだ。ありがちといえばありがちな手段だが、マジで白黒ハッキリ付けるため、他社の缶コーヒーと飲み比べてみることにした。
・缶コーヒー自体飲まなくなった
いわゆるカフェのコーヒーと缶コーヒーは、同じ “コーヒー” であっても全くの別商品……そう言い切っていいほど両者には大きな違いがある。ここ数年でいうと、コンビニ各社の淹れたてコーヒーが登場してから「すっかり缶コーヒーを飲まなくなった」という人も多いことだろう。
かくいう記者もその一人。数年前までは完全に缶コーヒー派であったが、最近ではコンビニの淹れたてコーヒーしか飲まなくなってしまった。最大の理由は「缶コーヒーは甘い」ということ。加えていうなら「香ばしさ」は、淹れたてコーヒーに遠く及ぶまい……。
・他社の缶コーヒーと飲み比べ
そんな、ハードルが死ぬほど高いコーヒー戦国時代において、新商品は「缶コーヒーの常識が変わる」というのだ。ほう……そこまで言うなら飲み比べてみようじゃないの! もし常識が変わってなかったら、そのまま書いちゃうんだからね!!
今回は他社の缶コーヒー3種類を用意し、ガチガチのガチで新商品と飲み比べてみることにした。マジで常識を変えるほどの缶コーヒーなのだろうか?
・いざ検証!
まずは他社の缶コーヒーをテイスティング。久々に飲んだ缶コーヒーはどれも意外とウマかったが、缶コーヒー特有の “あの味” がする。「まあ、それがウマさなのかな?」と思いつつ新商品を飲んでみると……。
あ、全然違う! いや……全ッ然違う!! とにかく香ばしさ段違い! 他社の缶コーヒーが通常の焙煎だとしたら、新商品は「真っ黒コゲ焙煎」したかと思うくらい香ばしい!! 甘さもかなり “ほのか” で、これまでの缶コーヒーとは一線を画すシャープな缶コーヒーである! こいつはやるなアアアーーーッ!!
念のため他のメンバー5人にも試飲してもらったところ、全員が「あ、これだけ全然違いますね」とのことであった。ただし「ちょっと苦すぎる」「コーヒー飴みたいな甘い方が好き」という意見があったことは、公平を期すため記述しておこう。
トータルすると新商品は、従来の缶コーヒーよりも淹れたてコーヒーなどの本格的なコーヒーが好きな人にオススメだ。100万本の無料サンプリングもやってるらしく、詳しくは公式ホームページにのっているので、手に入れたらぜひ飲み比べて欲しい。確かに缶コーヒーの常識が変わるかもしれないぞ。10月4日の発売が楽しみだ!
参考リンク:キリン100万本シークレットサンプリング
Report:P.K.サンジュン
Photo:RocketNews24.
▼「缶コーヒーの常識が変わる」(笑)
▼……と、思いつつ飲んでみたら全然違う! これは全ッ然違う!!
▼「新商品の缶のやつが一番自然っぽい感じがしますね」
▼「新商品は香りと苦みが一番コーヒーっぽいですね」
▼「缶のやつが断トツで香ばしいですね。酸味もある」
▼元バリスタ「え、炭火?」
▼「缶のやつはイタリアンレストランのにおいがする。でも大人すぎ。俺はコーヒー飴みたいな甘いのが好き」
▼マジで全然違うから、他の缶コーヒーと飲み比べて欲しい!