本日7月28日は、なにわの日! なにわと言えば大阪。「この日、大阪に何が!?」と思ったら、ただの語呂合わせで決めた記念日のようだ。笑えるなら許す。それが大阪人の価値観である。
そして、大阪出身の私(中澤)も例外ではない。面白ければOK。ただ、どうしても笑えないのが、関東人が調子に乗って使う大阪弁だ。なぜ、大阪出身というだけで関東人のサムイ “大阪弁ミニコント” の相手をしなければいけないのか? 半笑いで「なんでやねん」とか言うな! シバいたろか!!
・後を絶たない問題
この問題を語る上で、最初に認識しておいてほしいのは「大阪人にもいろんな人がいる」ということ。関東をライバル視している人がいれば、逆に好きな人だっている。ちなみに私は、大阪と関東(東京)が同じくらい好きだ。
そんな大阪人としてのプライドに欠ける私でも、関東人の使う大阪弁にはイラッとする。ということは、おそらく大阪人はみんなキレている。しかし、なぜ大阪出身と見れば馬鹿にしたような大阪弁で話しかけてくる者が後を絶たないのか。
・ムカツク点1「半笑い」
ムカツく点の1つとしてあげられるのが、そういう人が話かけてくる時は常に半笑いであること。「ボケてるから笑って」という雰囲気で話す前からスベッてる。
しかし相手に悪気はないため、無視するわけにもいかず乾いた笑いで返すしかない。もし、職場に大阪弁で話しかけてくる関東人の先輩がいた場合、ただの苦行だ。
・ムカツク点2「会話が成立しない」
2点目は、相手がそういうモードに入ると会話が成立しなくなること。「まいど」など大阪人もネタでしか使わないような単なる挨拶をチョイスしたり、何も言ってないのに「なんでやねん」と言われても意味が分からない。
よく言われるのが「コミュニケーションのためにやっている」というセリフだが、それならまともに会話してほしい。そもそも、大阪弁で話しかけてくる関東人はどういうリアクションを期待しているのだろうか? どん詰まりの袋小路に引きずり込まれているようにしか感じない。
・ムカツク点3「感情がこもってない」
最後は、ニュアンス。例えば「なんでやねん」と言う場合、「なん」を溜めて「で」にアクセントを置くと力強い「なんでやねん」となる。
この「なん」の溜めで、どれだけ「なんでやねん」と思っているのかを表現しているのだが、関東人の「なんでやねん」は感情がこもっていない。かつみ・さゆりの「なんでやねん」くらい言ってみました感バリバリだ。
これは大阪弁に触れる機会の少なさに起因する問題だとは思うが、こっちが恥ずかしくなるのでガチで話す気がないなら話さないでほしい。標準語でもコミュニケーションは取れるわけだし。そもそもボケとは演技力が大事だから、ガチ感をおろそかにするのはいただけない。以上のことを踏まえた上で、大阪弁で話しかけてくる関東人に問いたい。
──そのボケ面白いんか?
執筆:中澤星児
Photo:Rocketnews24.
▼そのボケ……面白いんか?
▼「なんでやねん」の違い