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【参院選】なぜ医療用大麻合法化の高樹沙耶氏が「わずか2秒で落選濃厚」になったのか? 最も意見を聞いてはいけない専門家に “落選した理由” を聞いてみた

2016年7月11日

ganja01

昨日2016年7月10日は、第24回参院選(第24回参議院議員通常選挙)の投票日。ちなみに夜20時が投票の〆切だった。結果的には与党の圧勝に終わったもようだが、なんと投票終了後 “わずか2秒で落選濃厚” という伝説を作った立候補者がいる。新党改革から東京選挙区で出馬した、元女優の高樹沙耶(たかぎ さや)氏だ。

彼女が掲げていた大きな目標は、日本における医療用大麻の合法化。一体なぜ、こんなにも崇高なマニフェストを掲げた人物が、瞬殺の勢いで落選濃厚になってしまったのか? その答えを知るのは……“あの人” しかいない。さっそく話を聞いてみた!

・話をしてくれたのは大麻専門家

「高樹沙耶氏が “わずか2秒で落選濃厚” になった理由」を大マジメに分析してくれたのは、毎度おなじみ、危険ドラッグに警鐘を鳴らしまくる正義のドラッグ事情通・ボブ麻亜礼氏である。特に大麻に関しての造詣は深く、専門家と言っても差し支えない。

──いきなりですがボブさん、選挙行きましたか?

ボブ「行ってねえよ。だって、いいなと思うヤツが、いねえんだもん。オレは “ちげえな……” って思ったヤツには票を入れないポリシーなんだ」

──それは意外です! かつて医療用大麻合法化についてアツく語っていたボブさんだったので、てっきり “医療用大麻合法推し” の高樹さんに入れたのかと……。

ボブ「たしかに、しいて1票あげても良いかなと思ったのは “医療用大麻合法推し” の高樹さんしかいなかった。でも、今回、オレは “あえて” 入れなかった

──あえて、ですか! それはなぜ!?

ボブ「あくまでオレの意見だけど、せっかく医療用大麻を政治に持ち出すんだったら、そういう人には、もっと “本気度” を見せて欲しいんだよね。わかりやすく言うと、“ブリブリです!” とか “キメまくってます!” くらいのガチさというか」

──立候補する前に捕まりますよそれ。

ボブ「いや、これ、すごい大事な事だよ。高樹さんが常日頃からキメているのかキメていないのかが問題なのではなく、有権者に向けて “ちゃんと大麻を知っているのか” がアピールできていないと、説得力に欠けるんじゃないかと思うんだ」

──となると、高樹さんは大麻について知らないと?

ボブ「そうじゃなくて。ウィキの高樹さんの経歴に書いてある “ハワイ移住、ヨガ、フリーダイビング、エコロジカル、クラシックパンツ(ふんどし)愛好家、ナチュラリスト、沖縄移住、大麻草検証委員会幹事” などの単語を見れば……」

──あっ……(察し)

ボブ「だとしたら!! もっともっと “医療用大麻はもちろん、嗜好用としても大麻は良いモンなので吸ってました” ってアピりまくった方が良かったんじゃないかなって思うんだ。つい先日に大麻合法化したカナダのトルドー首相みたいにさ」

──言いたいことは分かりますが、それをアピりまくるのもどうかと……

ボブ「いいや、アピらなければ絶対に当選しないよ。グラサン集団で “大麻合法化しろ〜” とデモする市民とは違うんだぜ? たった1人で政治の世界に入って、日本の法律を変えようとしてんだぜ? 政治家ってのは、そういうもんだろ」

──言われてみれば、たしかに高樹さんが「医療用大麻合法化を推進している女性」ということは分かりますが、「なぜ推進するに至ったのか」が伝わっていない……

ボブ「だろ? しかも、どっかの政党に属している。でもよ、その政党のサイトで政策を見ても “大麻合法化” とは一言も書いてない。そのかわりに “脱原発” みたいなことが書いてある。つまるところ、大麻に対して本気じゃない政党に属してる

──本人には1票入れたいけど “所属している政党の政策がイヤ” だから無理、と!

ボブ「さらにだ。もしも仮に有権者が、“医療用大麻のこと” を知っていても、どんだけ高樹さんが大麻のことについて考えているのかが伝わっていなかったら、“この人は医療用大麻を政治利用している” と思われちゃう可能性だってあるだろ?」

──たっ……たしかに!!

ボブ「本人的には本気だったと思うし、まして “大麻合法化” を掲げて立候補するのには相当な度胸が必要だったと思うし……って考えると、わずか2秒で落選濃厚だなんて本当に気の毒。無所属だったらなぁ〜。これからもがんばってほしいね」

──次回はキメてますアピールも必要、と?

ボブ「まさに。かといってブリブリになりながら選挙演説する必要はないけど、結局、“医療用大麻合法化” で1票入れようとするのは “大麻を知っている層” だけだろ? だとしたら、その層を狙い撃ちしたほうが、まだ当選の可能性はあるだろ」

──そこまで言うなら、もうボブさんが立候補してくださいよ!

ボブ「そうね、もしも俺が立候補するなら、嗜好用大麻販売の国営化(税収アップ。無許可販売は無人島に無期懲役のうえ大麻栽培)、個人用大麻の自生推奨(譲渡も禁止)、危険ドラッグや覚醒剤など “ケミカル系ドラッグ” の撲滅(違反者はオーバードーズによる死刑)……あたりを掲げるね。どうだい? 1票入れてくれるかい?」

参照元:東スポ読売新聞、Twitter @ikuemiroku新党改革、Wikipedia「高樹沙耶
執筆:GO羽鳥
協力:ボブ麻亜礼
Photo:RocketNews24.

▼大麻というものは、こういう場所に生えているのだ



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