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【ダイエット検証】おっさんが1カ月「毎日10キロ」走ったらこうなった

2016年6月16日

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太ることは悪である。……とまでは言わないが、太っていると「だらしない」「自己管理ができていない」と思われることも否定できない現代社会。私事で大変恐縮だが、ここ半年間で約5キロも太ってしまった

おっさんだからある程度は仕方ないが、太っていると見た目だけではなく内から湧き出る自信まで喪失していくような感覚になる……これはいかん! ということで、若々しい肉体を取り戻すべく、ガチガチのガチでダイエットを実践したのでご覧いただきたい。

・1カ月間毎日10キロ走ることに

以前の記事でもお伝えしたが、約半年前、記者は徹底的な食事制限を中心にした1カ月間のダイエットで、体重マイナス5.5キロ、体脂肪率マイナス2%という文句のつけようがない結果を残した。……にもかかわらず、また太ってシマタ。現在の体重は67.7キロ、体脂肪率20.9%……太ッチャタ

理由についてはイチイチ述べないが、大切なのは「どうやって元の体に戻すのか?」それのみである。考え抜いた結果、記者が選んだのは「1カ月間、毎日10キロ走る」というシンプルなもの。特に「10キロ」に意味はなかったのだが、結果としてこれが後々悲劇を招くことになる……。

・アプリ「ナイキラン」を使用

それはさておき、ルールは簡単。マジで1カ月間、毎日10キロ走るだけだ。ちなみにその間は、普段から利用しているジムにはいつも通り週2で通い、食事も一切制限していない。何なら大食いもしているし、毎日大好きなアイスクリームも食べていた。

つまり、普段の生活スタイルはそのままに「純粋なランニングだけでどれだけ痩せるのか?」が判明するのだ。食事制限と並び、ダイエットの王道であるランニング。果たしてその効果はいかに……?

今回、ランニングするにあたり使用したのは「ナイキラン」というスマホアプリである。腕の振りで走行距離を算出してくれる優れもので、走ったルートも地図上に表示されるからマジ便利。腕を振って走らないと意味がないので、絶対にズルが出来ないのも横着しがちな記者にはピッタリだ。

・30日検証スタート!

そしていよいよランニング初日。仕事を終え、記者は夜の街をスマホ片手にひたすら走った。そしてすぐに思った。10キロなげぇぇぇぇええええええ! キリがいいから10キロと宣言してしまったが、マジで10キロは果てしない。これだけは慣れることはなく、最終日も心の中で「なんで5キロにしなかったんだ、バカ!」と後悔していた。

アプリによると、30日間の平均ペースは1キロ当たり6分9秒。10キロならば1時間ちょいかかる計算だ。ただし、息が切れるまで走るような無理はしなかったから、体力的に疲れたという印象はない。それよりもヤバいのは「足の痛み」である。

これは途中でわかったことだが、ランニング初心者は3日走って1日歩く、2日走って1日休む……など、怪我をしないために適度な休息が必須らしい。記者の場合、最初の1週間は激烈な筋肉痛があったが、「鍛えられてる鍛えられてるゥゥゥウウウ!」と意に介さなかった。今思えば、これが間違いだったのだ……。

果たして30日間無事に走りきることはできたのか? そして体重の変化は? 気になる結果は2ページ目へGOだ!

Report:P.K.サンジュン
Photo:RocketNews24.

【ダイエット検証】おっさんが1カ月「毎日10キロ」走ったらこうなった

常に足に適度な痛みを覚えながらも「効いてる証拠☆」とあくまで前向きに捉えていた記者。しかし、今でも忘れない18日目……。4キロ付近から、左のお尻から外側の足にかけて、今までには無い強い痛みを感じた。「ヤバ!」と思い、信号以外で立ち止まったのもコレが初めてであった。

──とは言いつつも、その日は何とか完走。そして翌日も……無邪気に走ってしまった。この日のコースは皇居周辺だったのだが、気合いで10キロを走り終わった後、マジで左足が立たなくなってしまうという緊急事態に。半分ケンケンしながら帰路につき、この日以降は途中で休息日も取り入れた。

結果として、仕事の関係でどうしても走れなかった日などを含め、記者は34日間で30回の10キロランニングを敢行したということになる。仕事帰りにそのまま走った日、家に帰ってから気合いを入れ直し玄関を飛び出したあのとき、ジムのランニングマシーンで駆け抜けたあの瞬間……。今となっては全てが良い思い出だ。そしていよいよ体重測定! 運命の結果はいかに!?

体重66.8キロ、体脂肪率18.7%、つまり体重はマイナス0.9キロ、体脂肪率はマイナス2.2%ということになる……。全ッ然減ってNEEEEEEEEEEEEE!!!!!! あんだけ苦労したのに、あんだけ体を痛めたのに、数字は全く減ってない! おいコラ、グレるぞチクショーめ!!

……とはいうものの、見た目はかなり変わった。ダルダルだった脂肪は姿を消し、全体的にかなり体は引き締まったように見える。特に足はパンパンで、かつてないほど張りのあるいい足といえるだろう。また、上半身も胸板が目立つプロレスラー体型から、ブルース・リー系の “薄い体” に変貌しつつある。



おそらく体重が減らなかったのは、足にメチャメチャ筋肉が付いたのだろう。体感では1回りほど特に太ももが太くなった気がする。体重だけ見ればダイエットは失敗かもしれないが、体質を変える効果がランニングにはあるのかもしれない。

結果として、体重を減らしたいならば「ランニングより食事制限の方が遥かに効果的」ということが証明された。数字だけを追い求めるならば、ランニングは非効率的である。ただし、ランニングに効果がないかといえばそうではない。ランニングは体質を変える筋トレと思えばいいだろう。

また、とても大事なことなので記述するが、ランニングをすると乳首が擦れてマジで痛い。足の痛みより気になることさえあったから、敏感肌の人は必ずニップレスを装着しよう。

思ったより体重は減らなかったが、見た目はかなり変わったし、目には見えないスタミナも付いた気がする。38歳のおっさんでも本気を出せば1カ月でこれくらい変われるから、世のおっさんたちにはぜひ参考にしてほしい。その際、最初から10キロは絶対にオススメしないし、適度な休息も取るようにしてくれよな!

Report:P.K.サンジュン
Photo:RocketNews24.

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