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世の中には、損をしているなぁと思う人がいる。それは甘いものが嫌いな人だ。あんな幸せな食べ物を食べられないなんて、あぁなんて勿体ない。そして、お酒を飲めない人もたぶん同じくらい損しているぞ。つまり、どっちも楽しめる人が1番得しているということだ。

東京・千駄木にある和菓子屋「和菓子薫風」では、甘党の酒好きが狂喜しそうな組み合わせを楽しむことが出来る。それは、和菓子と日本酒という一風変わったマリアージュだ。もちろん初体験だが、なんとも心の踊る組み合わせではないか。絶対ウマいことを確信しつつ、お店へと向かった。

・探すのも一苦労な大人の隠れ家

「和菓子薫風」は、東京メトロ・千駄木駅から徒歩ですぐの場所にある……のだけど注意が必要だ。とにかく場所が分かりづらいのである。スマホの地図に従い通りから路地に入っていくと、その辺りはどう見てもアパートやマンションだらけの住宅街。我がスマホよ、本当にここでいいのか?

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大きな看板などもないので正直迷ったが、なんとか発見。しかし、中に入ってさらに驚く。普通のカフェ的なものを想像していたのだが、こじんまりとした店内には大きなテーブルが1つだけ。お客はそのテーブルを囲むように席に着くのだ。まさに大人の隠れ家って感じでドキドキする。

・メニューがない和菓子屋

こちらは女性の店主が1人で営まれているようだ。なんとメニューがない。店主の説明を聞いてイメージし、その中から選ぶのである。その和菓子に合う日本酒(半合)を、店主が出してくれるのだ。お茶もあるので、お酒が飲めない人も安心してくれ。私は白羊羹(ようかん)と豆かんをチョイス!

・白羊羹と『萩の鶴』

3種のベリーにオレンジピール、コリアンダーが入った、とても珍しい白羊羹。そこに合わせるのは『純米生原酒 萩の鶴』だ。この羊羹、面白いことに、羊羹なのにどこかスパイシーだぞ。続いて『萩の鶴』を口に含む。これがとってもよく合う! 日本酒のフルーティーさが際立つかのようだ。

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・豆かんと『花泉』

豆かんがまた、超美味しいのよ。寒天の上にのった3種の豆、そして大吟醸から作ったという酒粕。この酒粕が贅沢で激ウマい。寒天と一緒に食べると最高だ。合わせるのは『活性純米にごり酒 花泉』。にごりがたっぷりで、豆かんの後に飲むと強い甘みを感じた。交互に楽しんでいると、マジで止まらないウマさである。

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・きんつばと『一蕾(ひとつぼみ)』

酒の肴(さかな)というと塩辛いものを想像しがちだ。しかし、例えばウイスキーとチョコみたいな甘いものはよく合うし、日本酒と和菓子が合わない理由もないのである。向かいに座っていた常連らしきオジサマに薦められ、トウモロコシのきんつばも注文。これがある日は珍しいのだとか。

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1口食べると、思った以上にトウモロコシ。きんつばなんだけど、獲れたての甘~いトウモロコシの味だ。3つの中でこれが1番甘いくらい。アクセントになっている醤油もろみで、まるで焼きトウモロコシのような味を楽しめる。合わせるのは『純米吟醸酒 一蕾』。スッキリとしていて、トウモロコシの甘みとよく合う。

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・甘党な酒好きはぜひ!

和菓子と日本酒。ありそうでなかった組み合わせだが、逆になぜもっと広まっていないのか、と思うくらいバッチリなコンビだったぞ。これぞマリアージュ。気になるお会計は全部で税込3240円なり。贅沢な気がするけど、非常に満たされた気持ちになった。自分へのちょっとしたご褒美にいかがだろうか?

・今回ご紹介した飲食店の詳細データ

店名 和菓子薫風
住所 東京都文京区千駄木2-24-5 1F
時間 13:30~19:00
休日 月・火曜(土日不定休)

参考リンク:和菓子薫風
Report:あひるねこ
Photo:RocketNews24.

▼白羊羹と『萩の鶴』
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▼3種のベリーにオレンジピール、コリアンダーが入った白羊羹
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▼羊羹なのにどこかスパイシー
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▼『純米生原酒 萩の鶴』のフルーティーさが際立つかのよう
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▼豆かんと『花泉』
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▼寒天の上に3種の豆、大吟醸から作ったという酒粕がのった豆かん
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▼酒粕が贅沢で激ウマ、寒天と一緒に食べると最高だ
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▼食べた後に飲むと、『活性純米にごり酒 花泉』の甘みを強く感じる
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▼焼きトウモロコシのような味を楽しめるきんつば
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▼スッキリとした『純米吟醸酒 一蕾』とよく合う
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▼甘党の酒好きにとって天国以外の何物でもなかった!
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